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こころの症状はどう生まれるのか 共感と効果的な心理療法のポイント の商品レビュー

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2014/05/09

来談者中心療法で最も大切なことが書かれている本。 自分が意図した内容ではなかったのだけれど、読んで良かったなと思う。 心理療法のポイントを書く本は多くあるけれど、治療者側の心理にも踏み込んだ本に出会ったのは、これがはじめてかも。 心理療法家になろうとする人には、しばしば、「自...

来談者中心療法で最も大切なことが書かれている本。 自分が意図した内容ではなかったのだけれど、読んで良かったなと思う。 心理療法のポイントを書く本は多くあるけれど、治療者側の心理にも踏み込んだ本に出会ったのは、これがはじめてかも。 心理療法家になろうとする人には、しばしば、「自分の劣等感をおぎなうために、弱い来談者を立ち直らせたり、有能なプロだと来談者から思われたりすることによって、自分の価値が高いと感じたい」という動機が隠れています。(本文140頁) ズバリ言われた気がした。 傾聴の練習の中で、何度となく指摘された自信のなさと、劣等感。 それを補うために、自分は何かをやり続けなくてはならないと思っていたし、完璧でいないとダメだと思っていた。 それに気づきながらも、それを肯定できずにいたので、この文を読んで、納得したというか、思い知らされた。 作者本人が、先のような動機を持っているために、ズバリと書けた言葉。 これれを読んで、なんだか、カウンセリングを受けたような感覚になった。 カウンセラーを目指す方、全員が、そうだとは限らないが、この本は、これからカウンセリングに携わって行く人にとって、よい気づきを与えられる本だと思う。

Posted byブクログ