もっと知りたいロートレック の商品レビュー
アートの歴史を塗り替えた人物の1人。多彩な活躍をした画家、ロートレック。 この前読んだ佐藤卓さんの本の中でも、デザインの起源を辿る上で重要な人物として、ロートレックの名前を挙げていた。 こちら、わたしのお気に入りの「もっと知りたい」シリーズの一冊。 ロートレックは気になる存在...
アートの歴史を塗り替えた人物の1人。多彩な活躍をした画家、ロートレック。 この前読んだ佐藤卓さんの本の中でも、デザインの起源を辿る上で重要な人物として、ロートレックの名前を挙げていた。 こちら、わたしのお気に入りの「もっと知りたい」シリーズの一冊。 ロートレックは気になる存在だったけど詳しくは知らなかった。 (そういえば、この前見た「ミッドナイトインパリ」でも登場してきた) ロートレックがどうしてそこまでアートファンが多いのか、これを読んで理解できた。 貴族の長男として生まれたロートレックは、不運な事故と生来の虚弱体質により両足が萎縮する障害を抱えて生き続けた。 そのことでも有名ですね。 22歳ごろに、11歳年上のゴッホと交流。共に展覧会も開き、印象派展も見に行った仲だったという。この本には、ロートレックが描いたゴッホの肖像も掲載されている。 しかも、ロートレックが亡くなったのは、奇しくもゴッホと同じ37歳。 馬、サーカスが好きで、よく題材として描いていた。そのデッサンも掲載されている。 ロートレックって若い頃からデッサン力が素晴らしかったんだなぁ。 明るい性格で、大の美食家で料理の腕も自慢。よく親しい人を招いて晩餐会を開き、招待状やメニューカードも配られたと言う。 モンマルトルのムーラン・ルージュ。ここでロートレックの画家としての運命は一気に開かれる。 大胆の構図と色彩で描いたポスター(この店の2人のスターダンサーを4色刷りのリトグラフで表現した)がパリ中に張り出されるや大評判に。宣伝広告だけでなく芸術性を備えた近代的な表現が評価され、ポスター芸術の出発点と言われるようになった。 その後、ロートレックはモンマルトルの華やかなポスターを次々と制作し、大きな娯楽を産出していった。 また、熱心な日本美術愛好家。90年代にパリで集中的に催された日本美術の展覧会にはからなず足を運んだと言う。 ロートレックは、出版界でも活躍。出版社からは、雑誌の掲載や小説の宣伝用のポスターの注文などもあったと言う。 19世紀半ばで発達したリトグラフでイメージの大量複製が可能となる。その技術の発展が、ロートレックの才能とマッチしたんだと思う。 ロートレックより25年歳ほど年上の印象派画家、モネやルノワールたちは、ロートレックの芸術をどう感じていたんだろう?
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ポスト印象派とされる19世紀末の画家、アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレックの入門書的な一冊。 個人的に、表紙にもなっている『アンバサドゥール』や『ムーラン・ルージュ』のポスターのイメージが強く、そのため、危うく大原美術館所蔵の『マルトX婦人』をそれと気づかず流してしまいそうにな...
ポスト印象派とされる19世紀末の画家、アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレックの入門書的な一冊。 個人的に、表紙にもなっている『アンバサドゥール』や『ムーラン・ルージュ』のポスターのイメージが強く、そのため、危うく大原美術館所蔵の『マルトX婦人』をそれと気づかず流してしまいそうになりました…。 きわどい題材なのにあまりそう感じないのは、極端なデフォルメの特長でしょうか。
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地元の図書館で読む。意外でした。初期の作品はスラーに似ています。美しいのです。どうして、こうなったのでしょう。
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