維新の夢(1) の商品レビュー
編・解説:小川哲生、解説:三浦小太郎 ナショナリズムの暗底◆近代天皇制の神話◆戦争と基層民◆風土と反権力◆北一輝問題◆北一輝とアジア的共同主義◆岡倉天心とその「アジア」◆石光真清とその異郷◆権藤成卿における社稷と国家◆二・二六叛乱覚え書◆カオスとしての維新◆小楠の道義国家像◆逆説...
編・解説:小川哲生、解説:三浦小太郎 ナショナリズムの暗底◆近代天皇制の神話◆戦争と基層民◆風土と反権力◆北一輝問題◆北一輝とアジア的共同主義◆岡倉天心とその「アジア」◆石光真清とその異郷◆権藤成卿における社稷と国家◆二・二六叛乱覚え書◆カオスとしての維新◆小楠の道義国家像◆逆説としての明治十年戦争◆異界の人◆死者の国からの革命家◆西南戦争とはなにか◆人民抵抗権の狂熱◆協同隊と中津隊◆『翔ぶが如く』雑感◆昭和の逆説
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とても刺激に満ちていて知的好奇心を満足させてくれる評論集である。といいながら果たしてどれほど理解できたかは甚だあやしいかぎりだが。西南戦争における西郷隆盛の不可解な行動への渡辺氏の理解は、通俗的歴史観をばっさりと切り捨て、司馬遼太郎の『翔ぶがごとく』をも「小説として見れば、これま...
とても刺激に満ちていて知的好奇心を満足させてくれる評論集である。といいながら果たしてどれほど理解できたかは甚だあやしいかぎりだが。西南戦争における西郷隆盛の不可解な行動への渡辺氏の理解は、通俗的歴史観をばっさりと切り捨て、司馬遼太郎の『翔ぶがごとく』をも「小説として見れば、これまたスカスカである。」とこき下ろしている。私は歴史に疎いのだが、渡辺氏の説には妙に説得力を感じでしまう。それは、私に歴史の新たな面を知らしめてくれるからだろう。
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