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世界が愛した日本(2) の商品レビュー

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2019/06/13

台湾南部を一大穀倉地帯へと変えた烏頭山ダムを残した八田與一。 フランスに国土基本地図を奪われたギニアの地図を再び作りあげた日本人測量士たち。 インドの国土緑化に私財をなげうった、夢野久作の子息・杉山龍丸。 自らの艦が撃沈される危険の中で、海上に漂う多くのイギリス兵を救った駆逐艦「...

台湾南部を一大穀倉地帯へと変えた烏頭山ダムを残した八田與一。 フランスに国土基本地図を奪われたギニアの地図を再び作りあげた日本人測量士たち。 インドの国土緑化に私財をなげうった、夢野久作の子息・杉山龍丸。 自らの艦が撃沈される危険の中で、海上に漂う多くのイギリス兵を救った駆逐艦「雷」艦長・工藤俊作。 日露戦争当時、多くのロシアの負傷兵や捕虜を収容し、また、癒した松山収容所。 日本が泥沼の戦争へとひた走る時代に、異国で国葬をもって送られ〝世界の良心“と謳われた国際司法裁判官・安達峰一郎。 終戦直後、貧困に喘ぐ日本に、アメリカから届いた救援物資。その救援活動組織を立ち上げた、日系アメリカ人たち。 八田與一はその功績から銅像が作られたものの、戦中戦後の政治情勢化のなか行方不明になる。ほかの多くの日本人の銅像と同じように鋳つぶされたと思われていた。しかし、銅像は日本色を一掃しようとする政権の目から、大切に隠し守られていたのだという。 映画「戦場にかける橋」などのイメージによって日本人を野蛮で残酷な民族ととらえることの多いイギリスで、工藤俊作によって救われたかつてのイギリス兵が、老いた今なおその偏見を消し去ろうと努力してくれている。 その厚意の意味を、日本人がまったく気づかないまま見過ごすのは、日本人の仕事と名誉を守ってくれている人々に失礼ではないかと感じた。 かつて日本人が行ったこと。それは許されざる悪もある。しかし今なおその記憶を語り継がれる、善い行いも確かにある。 信念を持ち、また、他者の幸福と発展を心から願って働いた多くの日本人たち。彼らに続く日本人たちが絶えることのないように、少しでも彼らのような人間になれるように。 語り継ぐべき日本人の仕事は、まだまだたくさんある。

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2015/06/13

「世界が愛したた日本」というより「世界を愛した日本人」の物語です。 この本を読んで気になった人物について伝記などを読むという形になりますね。

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2012/08/24

前巻(世界が愛した日本 )に比べ知らない事実が多かった。 1.日本×台湾 台湾、烏頭山ダムの完成に尽力を尽くし、痩せこけた嘉義と台南を台湾随一の豊かな恵みの大地に変えた八田與一の話。 2.日本×ギニア ギニアに鉄道を敷くため、ギニアの国土基本図作成した本島健三以下45名の測量...

前巻(世界が愛した日本 )に比べ知らない事実が多かった。 1.日本×台湾 台湾、烏頭山ダムの完成に尽力を尽くし、痩せこけた嘉義と台南を台湾随一の豊かな恵みの大地に変えた八田與一の話。 2.日本×ギニア ギニアに鉄道を敷くため、ギニアの国土基本図作成した本島健三以下45名の測量師の話。 3.日本×インド インドの砂漠の緑化に私財を投げ打ち植林した親子三代、杉山茂丸、直樹(夢野久作)、龍丸の話。 4.日本×英国 太平洋戦争スラバヤ沖海戦において自艦の危険を顧みず敵兵士を救出し、帝国海軍のゲストとして対応した雷艦長、工藤俊作と助けられ後に英国外交官となり日本海軍の振舞いを英国内に訴えたエンカウンター砲撃指揮官フォール元中尉の話。 5.日本×ロシア 有名な松山捕虜収容所のお話。 6.日本×オランダ  オランダの国葬で送られた国際司法裁判所裁判官 安達峰一郎さんのお話。 7.日本×日本 戦後日本を物的に援助したLALA物資における海外移住した一世、二世の人たちの働き。

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2011/09/28

日本に生まれ、日本に住んでいると、日本の本当の良さなんか分かりそうで分からないのかもしれない。しかし、日本を一度飛び出して世界で活躍する日本人や、世界から見る日本はとてつもなくすごい国に映るようだ。その根源はいったい何だろうとたどっていくと、そこには日本という国や風土、歴史、文化...

日本に生まれ、日本に住んでいると、日本の本当の良さなんか分かりそうで分からないのかもしれない。しかし、日本を一度飛び出して世界で活躍する日本人や、世界から見る日本はとてつもなくすごい国に映るようだ。その根源はいったい何だろうとたどっていくと、そこには日本という国や風土、歴史、文化が育んだ「礼節」や「こころ」というものが厳然と輝きを放っているのである。

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2011/07/06

最初の本では語りきれなかったエピソードを集めた続編です。 こちらも、日本と世界の国々との素晴らしいエピソードが集められていると思います。 前作に続き、日本人の方には知って欲しいです。 謙虚さは日本人の美徳ではありますが、日本が、日本人がこんな素晴らしいことをしていたということを...

最初の本では語りきれなかったエピソードを集めた続編です。 こちらも、日本と世界の国々との素晴らしいエピソードが集められていると思います。 前作に続き、日本人の方には知って欲しいです。 謙虚さは日本人の美徳ではありますが、日本が、日本人がこんな素晴らしいことをしていたということをもっと語ってよいと思います。 教育の場でも語って欲しいエピソードたちであると思います。 第1章 日本×台湾 第2章 日本×ギニア 第3章 日本×インド 第4章 日本×イギリス 第5章 日本×ロシア 第6章 日本×オランダ 第7章 日本×日本

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