エグゼクティブ・プロテクション の商品レビュー

渡辺容子【著】

2014/07/06

　八木薔子率いるチームが今回警備するのはマラソンランナーの日比野真姫（通称：ヒメ）。華々しくデビューした選手だが、レースの途中棄権もあり、ここ数年は不調が囁かれている。ファンと称しながらストーカーのようにあらゆる場所に現れる上条恵介やマスコミ連中からヒメを守っていた八木らだったが、ヒメが所属するムゲンドーの社長・鬼塚から、ヒメが信頼している和田コーチが遺体で見つかったという連絡が入る。

　「左手に告げるなかれ」の八木薔子再登場！だが、3年前にニューヨークの大手警備会社に出向して一通り学びなおしたからか、スルガ警備保障警備部第二警護課勤務のスーパーウーマンとなっている。仕事はどこにもスキがないほどの完璧ぶりで、前作で不倫をしていてどうのこうのという人物像とはうまく繋がらないほど。前作の木島や坂東指令長も登場せず、現在は14歳年下のラップミュージシャン・カイと同棲中らしい。八木の内面よりも、警備というのがどういうものなのかがかなりリアルに書かれている仕事小説といった感じ。ここまで大変な職業だとは…。まだ続編があるようなので、追いかけていきたい。

2013/06/07

万引きGメン、万引きを摘発する保安士からエグゼクティブを警護する身辺警護員になった八木薔子。
人気女子マラソン選手の警護をする話だが、24時間、多くの警護員を投入して、精神的にも安心感を提供する。

発射された弾丸を自ら楯になって身体で止めるようなボディガードは半人前。事前にあらゆる危険を回避し、安全を提供するのがプロだ。
という言葉に代表されるような仕事ぶりが丁寧に書かれている。
(図書館)

2012/10/18

ボディガードの話。ボディガードが超カッコ良くて、しかもメチャメチャ献身的に守ってくれたら、そりゃいいよね。
あっという間に読みました。王道です。特に後は引かないけど。

2012/10/07

要人警護という職業についてリアルに描いている。
主人公の生き方が素敵だ。
ケビンコスナー主演”ボディガード”女性版のような感じ。

2012/03/15

フィクションの小説ですが、警護の考え方や活動内容を
繊細に表現できているので、参考になります。
読み物としてもとても面白いので、映画化にしてもいいのでは？

著者は本物の警護員などにインタビューして小説を書いたとか。

2012/02/01

エグゼクティブ・プロテクションとは
「身辺警護」つまりボディーガードの事だそうです

八木薔子って、もしかして前違う小説に出てきた八木かなぁ？

かなり綿密な取材をして書いたんだろうなぁと思える作品
なるほど、ボディガードってこんなに大変なんだ！って
純粋に楽しめます
格好いい！！！

2011/12/16

　表紙のせいか、少女マンガにしか見えなくなってしまった。ストーリーも？？。　途中、生首が出てきたころは、少々ハラハラできたけど、最後まで持続せず。　女の人はこういったのが好きなのかな？

2011/09/18

世間的に珍しい職業の人がその仕事について説明したりその仕事ならではのエピソードを紹介するブログがある。読者はその珍しさに惹かれてその文章を読む。主な興味はその仕事の内容だからそれ以外の点で多少欠けたところがあっても許容できる……そんな印象を受けたお話。

マラソンランナー真姫のボディガードが主人公。ボディガードのあれこれがこれでもかと語られてとても興味深い。「私」視点で語られるためかブログ読んでる気分になることがしばしば。

小説には無駄な登場人物はいないと思っている。特に本格ミステリの世界には謎を解くためのピースとして人や物が存在するため謎に関わらない人などいないと思っている。もっともこの話はミステリではないが。

お話はオチがついてナンボだと思っている。語られるエピソードには結末があるもんだと思っている。出てきた悪役にはそれなりの報いがあるか報いなどなく高笑いしている様子が書かれるものだと思っている。

その視点で読むと不満に思うところがいくつか。「この人、彩り以外に役割あるの？」とか「この人これで登場終わり？」「この人途中で宙に浮いたから方向転換したの？」とか。

そこら辺が現実をそのまま語るブログに似てると思う所以かも知れない。

彩りな登場人物はこれがシリーズ化したらもっと色々語られるんだろうか。でも次の作品ではこれほどの「ボディガードとは」がないから勢いが落ちるんじゃなかろうか。それを補うだけの物があればいいのだが。

そしてラスト。オチがついてナンボだからこのラストは有りなんだろう。なんだけど……プロと人情で人情選ぶならこうなんだろうけど、持ち場を離れずプロに徹してプロとして走りきった真姫と後日再会して欲しかったなと思う。

2011/08/17

トップ・アスリートとそのボディガードが巻き込まれる事件のお話。一般人には全く縁のない「ボディガード」の描写がリアルに感じられます。ストーリーもテンポもよくて楽しめました。

2011/08/14

女性警護官を描く作品。
本格的で、適度な緊張感もあって面白かったけど、最後の終わり方が消化不良。会社や所属選手を脅した犯人も捕まらず、うやむやなままだったのが、残念、