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寄性獣医・鈴音(4) の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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減退してもなお危機感のある猥雑な官能美を維持

今更ながらに気づいたが、ここまでの4冊で表紙カバーを飾る鈴音の髪型もしくは髪の色が全部異なっている。第1巻から数えれば、ここまでで5年半もの年月が流れており、そりゃあ作者の画風も変わるわなーといったところか。それが崩れるのではなく、さらに美しさと麗しさと淫靡さを高めているのだから...

今更ながらに気づいたが、ここまでの4冊で表紙カバーを飾る鈴音の髪型もしくは髪の色が全部異なっている。第1巻から数えれば、ここまでで5年半もの年月が流れており、そりゃあ作者の画風も変わるわなーといったところか。それが崩れるのではなく、さらに美しさと麗しさと淫靡さを高めているのだから素晴らしい。お尻の丸みや内股のぷくっと膨らんだところなどは堪らんぞーという魅惑のラインである。 ただし、第3巻から本巻に至る1年1ヶ月の間には大きな“変革”がもたらされてしまった。大きな壁ができたと言ってもいいだろう。『成年』と『青年』との垣根を幅広くしっかり設けて隔てましょう、ということでもあると思われるが、これにより今後は鈴音がお尻まで弄ばれてしまうような描写は影を潜めるだろうし、官能描写そのものが減退するであろう。そうした“変革”の過渡期であれば、知恵を絞るよりも今は既出の連載を手直しして単行本化するしか策が見当たらないのも頷かざるを得ず、読み手としては今後への期待を残しながらも現状の中で楽しむしかあるまい。そうした目で見れば、本巻で鈴音が味わう危機的状況の描写もまた頑張っていると思えてくる。前巻が良過ぎたのである。 しかしながらストーリー展開は相変わらず遅々としており、言ってしまえば、今回は敵(?)の総本山らしき場所へ赴いただけである。まぁ、その途中途中で何かと男共に掴まっては悪戯される流れもまた変わらないのだが、さすがに移動中にまで悪戯されていては、官能的には「ありがとう」となるものの、少々回り道のし過ぎにも感じてくるだろう。それでも最後の最後に出てきた人物とのやり取りにはヤバイものを感じさせており、鈴音の純潔を重んじる諸兄を悶々とさせてしまう引きも見せてはいる。発情しっ放しの鈴音が、これから解放されたくて打算的かつ諦念的な陥落をも見せ始めており、場合によっては次巻以降に大きな動きがあるかもしれない。

DSK

2012/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで本番のなかった女主人公のついに本番Hがある巻と聞いて期待してみたら、そのシーンは本当に最後の最後でしかなくて、5巻と一緒に買ってなかったらがっかりしただろうな。

Posted byブクログ