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地中海 普及版(1) の商品レビュー

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2025/01/15

#藤原書店 #ブローデル #地中海 三部構成で十六世紀の地中海世界を論じた本 三部構成の内容 一部 構造(環境)〜ほとんど動かない歴史(長期持続) 二部 変動局面〜緩慢なリズムを持つ歴史 三部 出来事の歴史 一部は、地中海世界の人間と環境のテーマとしている 歴史をほと...

#藤原書店 #ブローデル #地中海 三部構成で十六世紀の地中海世界を論じた本 三部構成の内容 一部 構造(環境)〜ほとんど動かない歴史(長期持続) 二部 変動局面〜緩慢なリズムを持つ歴史 三部 出来事の歴史 一部は、地中海世界の人間と環境のテーマとしている 歴史をほとんど動かない歴史、緩慢なリズムを持つ変動局面の歴史、出来事の歴史のいずれかで捉えている ほとんど動かない歴史を見るかぎり、十六世紀のヨーロッパの多様性は、棲み分けの構造を持っているように思う 最終章「時代の証人としての都市」における都市論は面白い *地中海における人間の一体性とは 道路と都市の空間の一体性である *地中海のどんな歴史も、どんな文明もすべて都市がつくり出したものである *地中海の都市は、道路網、積荷の断絶、次から次へと新しい条件に適合していくこと、緩慢ないし急激な変化を通して空間をおさえて生きている *都市は変動を糧に生きている *人口増加は、国力でもあり迷惑でもあり、均衡でもあり脆さでもある *十六世紀は都市世界に常に微笑んできたわけではない。食糧不足と疾病が立て続けに都市を襲った。輸送の遅さと高すぎる輸送費、収穫の不安定のため、どの都市も食糧不足の危機にさらされている *都市は発動機であり、回転し、活気づき、息切れし、再び前進する。発動機の故障は〜変動局面を語っている 歴史観 *緩慢な運動は、少しずつ兆候を変える〜建設があり、次には荒廃があり、その次には建設が起こる *地中海の運命は、地中海の雑多な活動の中核そのものより、その外縁において読みとる方が容易である *いかなる征服も疲弊である〜政治的覇権が半島から半島へ移るとともに、経済の優位性、文明の優越性も半島から半島へ伝わっていく まず初めに山地 *山々は、地中海空間の骨格をなしている *山は自由の、デモクラシーの、農民の避難所である *山岳住民の生活は地中海の最初の歴史〜山の生命は地中海の最初の生命 *平野と山の対立 平野〜大地主と貧しい農民 *平野には水が集まる〜平野を征服するということは、不衛生な水を克服し、マラリアを阻止すること *平野を征服すること〜土地改良事業〜土地改良の動きは、都市の要請に応じている *平野においては、金持ちと貧しい者の違いは増大する〜労働者はますます貧しくなる *平野の整備開発の借金を清算するために、長距離の大規模な貿易による利益が必要性〜こうした土地改良事業は、ヴェネツィア、フィレンツェなど大商業都市が行った 移牧あるいは遊牧生活〜これはすでに二つの地中海である *遊牧と遊牧生活は、人間と家畜の規則的な移動であり、地中海世界の特徴である 海原〜トルコ帝国とスペイン帝国 *東方世界はアメリカ大陸の銀を求め、ヨーロッパの技術の進歩についていく必要があり、西洋の産業は過剰生産品を輸出する必要がある このような均衡の乱れと回復、強制的な交換によってこそ、地中海の歴史は動かされてきた 島〜大きな歴史の通り道 *不安定、窮屈、脅威にさらされた生活、これが島の運命である〜島は、人間を外に出している サハラ砂漠〜地中海の第二の顔 *地中海のパラドックス、地中海の独自性とは、大きな水の塊を砂漠の大陸の縁に広げていることであり、紅海やインド洋を介して、砂漠の大陸の塊そのもののなかに地中海の水をそっと入れていることである *遊牧民をステップから海の方へ、海から砂漠の方へ追い立てるこの大規模な移動は、地中海の歴史の主要な拘束の一つであり、地中海の歴史のリズムである  

Posted byブクログ

2014/05/02

このシリーズ、分厚い本で4冊か5冊まであるんだぜ。 まったく、くだらん。 こんな眠たい本を延々書くなんて、フランス人はヒマなんだね。

Posted byブクログ

2009/10/04

これから一ヶ月くらいかけて読むつもり 序文読んだだけでもう、これが第一級の書物、つまり、著者の意志が感じられる、 わたしにとって大事な影響を与えてくれるだろう書物であることが、びびっとわかった。 たのしみ(^^)!

Posted byブクログ

2009/10/07

これはもう絶対時間かけてじっくり読みたい本です。とおもいつつはや10年…。いつ読めるんだろうか・・・。

Posted byブクログ