標準東洋医学 の商品レビュー
東洋医学の考え方は、頭で理解してもなかなか実践に繋がらないところがある。そういったところを“難しい”という人もいる。そして中にはそんなのは“荒唐無稽”だといって切り捨てる人もいる。 本書は、東洋医学の基礎知識はある程度頭に入っているにもかかわらず、それをうまく臨床で活かせない人に...
東洋医学の考え方は、頭で理解してもなかなか実践に繋がらないところがある。そういったところを“難しい”という人もいる。そして中にはそんなのは“荒唐無稽”だといって切り捨てる人もいる。 本書は、東洋医学の基礎知識はある程度頭に入っているにもかかわらず、それをうまく臨床で活かせない人に読んでほしい一冊。東洋医学の臓腑論が、如何に身体の中で有機的につながっているのか、イメージで以て理解することができる優れもの。 『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』内のレビューはこちらから http://hariq-study.genpoudou.com/hariq-books/books_toyo21.html
Posted by
中医基礎のテキストにあたる内容だが、解説の仕方が全く違う。 中医基礎の場合、展開される理論は、すべて古典に準拠している。つまり、黄帝内経に~と書いてある。鍼灸大成に~と述べられているなど、その理論の元となった古典の出自を挙げ説明が展開される。要するに古典に述べられている世界観の...
中医基礎のテキストにあたる内容だが、解説の仕方が全く違う。 中医基礎の場合、展開される理論は、すべて古典に準拠している。つまり、黄帝内経に~と書いてある。鍼灸大成に~と述べられているなど、その理論の元となった古典の出自を挙げ説明が展開される。要するに古典に述べられている世界観の中で説明は展開され、完結している。私のような古典の世界観になじめない人間にとってのクエスチョン?は、放り出されたままだ。 この本は、そのクエスチョン?にしっかりと答えてくれる。(※抜粋 筆者の基本姿勢は、昔の人がどう考えたかにはあまり興味がなく、過去からの遺産を現代の視点から見てどう納得して利用できるかにあります。)と語っているように、現代の視点に立って中医理論を紐解くことに挑戦している。理解しづらかった中医理論を、あ~なるほど、そういうことなのかと納得させてくれる。 この理解納得のプロセスを経ることによって、私のような古典に疎い人間も、中医を臨床におおいに活用できるようになると考えます。
Posted by
- 1