ソフィーの世界 新装版(上) の商品レビュー
哲学の歴史を題材にしたフィクション小説。 情景を想像しながら、感情の動きも想像しながら、哲学の考え方も想像しながら、っていう感じ。 話のストーリーに吸い込まれるように読み進めていくと、哲学の歴史、流れを少しずつ理解していくことができるけど、どれが正解ということもなく、実態がない...
哲学の歴史を題材にしたフィクション小説。 情景を想像しながら、感情の動きも想像しながら、哲学の考え方も想像しながら、っていう感じ。 話のストーリーに吸い込まれるように読み進めていくと、哲学の歴史、流れを少しずつ理解していくことができるけど、どれが正解ということもなく、実態がないという世界観。 そもそも存在するのか存在しないかということも考えさせられるような話で引き込まれるストーリーは面白かった。
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今、「自分自身で考えて導き出した/確立したこと」だと思っている知恵や思想や価値観が、実は2000年前から脈々と受け継がれ形成されたものに過ぎないということを、壮大な哲学史をめぐるソフィーとアルベルトとの会話を通して思い知らされる作品です。 また哲学史を社会的背景とともに俯瞰する...
今、「自分自身で考えて導き出した/確立したこと」だと思っている知恵や思想や価値観が、実は2000年前から脈々と受け継がれ形成されたものに過ぎないということを、壮大な哲学史をめぐるソフィーとアルベルトとの会話を通して思い知らされる作品です。 また哲学史を社会的背景とともに俯瞰することで、社会上「当たり前」と思っていることが、実はわずかこの100〜200年の間に生まれたものに過ぎない、といったことにも気づかせてくれます。こうして今の時代や常識を相対化して捉えることは、つい短期的な論点に縮こまりやすい私たちにとってとても大切な視点だと感じました。 それにしても、イギリス経験主義者について語り合う終盤に、14歳のソフィーが「もしもわたしが自分で哲学をつくるとしたら、おおごとなの。だって、今までに聞いたどの哲学ともちがっている」と、その後に語り出したことには、鳥肌が立ちました。いくつであっても、自分なりに哲学をすることはできるんだよと、そう言われたような気がします。子どもにも中学生になる頃におすすめしようと思います。
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以前読んだけれど、内容を思い出せなくなっていたので再読。 哲学という分野がどう発展してきたのかを、ざらーっとさらえる。入り口でパンフレットを読む感覚で、全てを理解はできない。 哲学は宗教と密接に関わってきたと感じて、途中少し疲れて嫌気がさす感覚がある。 でも、読み進めたくなるから...
以前読んだけれど、内容を思い出せなくなっていたので再読。 哲学という分野がどう発展してきたのかを、ざらーっとさらえる。入り口でパンフレットを読む感覚で、全てを理解はできない。 哲学は宗教と密接に関わってきたと感じて、途中少し疲れて嫌気がさす感覚がある。 でも、読み進めたくなるから不思議。
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オーディブル 30年ほど前、父が読んでいたこの本を興味なく眺めていたのを覚えている。 最近、哲学の本が好きという人に会い、私も何か読んでみたいと比較的やさしそうなこの本に手をつけた。 哲学には縁がなさそうに見えた父が、なぜこの本を読んでいたのだろうと読みながら考えたが、きっと今の...
オーディブル 30年ほど前、父が読んでいたこの本を興味なく眺めていたのを覚えている。 最近、哲学の本が好きという人に会い、私も何か読んでみたいと比較的やさしそうなこの本に手をつけた。 哲学には縁がなさそうに見えた父が、なぜこの本を読んでいたのだろうと読みながら考えたが、きっと今の私と同じだろうと思い当たった。それまで興味がなかったし、流行っていたから入門書を読んだだけなのだろう。今度父に会ったら、実のところを聞いてみたい
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不思議な手紙から始まる哲学史をめぐるミステリー本 昔ベストセラーの本と気になり読んでみた。 少女に哲学史を通じて、哲学を考えてもらえるようになっていて面白い。 ただ、結構色んな哲学史入門で読んでた復習的になってしまった。 あと、ミステリー調になってるので、その分哲学史を楽しめ...
不思議な手紙から始まる哲学史をめぐるミステリー本 昔ベストセラーの本と気になり読んでみた。 少女に哲学史を通じて、哲学を考えてもらえるようになっていて面白い。 ただ、結構色んな哲学史入門で読んでた復習的になってしまった。 あと、ミステリー調になってるので、その分哲学史を楽しめばいいのか、ミステリー楽しめば良いのか感じ方が中途半端になってしまった気がする。 哲学とか、自分とかに思いを巡らせるという意味では面白い本だと思った。
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児童文学×哲学。 哲学入門にはちょうど良い。 ヘレニズムのストア哲学、エピクロス主義が好み。 プラトンの考え方は斬新。 時間を置いて再読したくなる本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
哲学の歴史を学びながら、不思議なことに巻き込まれていく少女ソフィーの物語。 噛み砕いて教えてくれる先生の説明は、哲学初心者の私でも分かりやすい。知識として定着させる前段階の、興味を持って自分の頭で考えることや、人の体温を感じるような哲学に直接触れられる点が良かった。ソフィーは先生の話についていけているようだったけれど、じっくり腰を据えて考える必要のある事柄も多くあった。 先生も含め、ソフィーを取り巻く出来事は不可解で不安を掻き立てられる。上巻の最後は、人間を弄ぶ神の存在が示唆されてSFホラーの様相だった。
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哲学の歴史についてストーリー性を持たせて流れるように読みながら学習もできる素晴らしい本。いつか時間があったら読み返してみたい。
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ノルウェーの少女と一緒に古代ギリシャからの西洋哲学の流れを学べる。一冊目としてはとっつきにくいかもわからないが、他の哲学入門書を読んだあとであれば、各哲学者の思想が整理されて理解が深まる。繰り返し読みたい本。
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