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地雷原の子どもたちと共に の商品レビュー

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2021/04/24

武器は全て人道的ではないけれど、その中でも対人地雷は次のような特徴から「悪魔の兵器」と称される。 (1)残虐性:対人地雷は、殺すことよりも怪我をさせることを目的に開発された武器である。これにより敵は負傷者を救護・搬送するのに多くの兵力がさかれ、その後の治療やリハビリに多大な費用・...

武器は全て人道的ではないけれど、その中でも対人地雷は次のような特徴から「悪魔の兵器」と称される。 (1)残虐性:対人地雷は、殺すことよりも怪我をさせることを目的に開発された武器である。これにより敵は負傷者を救護・搬送するのに多くの兵力がさかれ、その後の治療やリハビリに多大な費用・経済的負担を要する。地雷の被害に遭った者は文字通りボロキレのように手足をずたずたに引き裂かれ、亡くなったり、手足の切断や失明などの重度の障害が残る。そのもがき苦しむ様子を見た周囲の兵士は恐怖で戦意を喪失する。 (2)残存性:一度埋められた地雷は地表から見えないため、場所もわからない上に、、半永久的に作動する。ポーランドやエジプトなどでは50年以上前に埋められた地雷での被害も毎年数件から数十件報告されている。 (3)無差別性:攻撃対象に向かって威力を発揮する他の兵器とは異なり、相手を選ばない。戦時中には兵士しか近寄らない最前線や軍事基地であっても、戦争が終われば民間人の生活の場に変わる。その結果、対人地雷は兵士と民間人、大人と子供、男女の別なく踏んだ人を無差別に傷つける。 これらの特徴から、対人地雷は別名「疲れを知らない門番」「スローモーションの大量殺りく兵器」「眠れる兵士」などとも呼ばれている。

Posted byブクログ