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禅と唯識 悟りの構造 の商品レビュー

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2012/02/05
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2012.02.05 因果を跳出・否定することはできない。 因果の鉄則は変えようもないことである。 しかし、その因果に住しつつ、その因果を生き抜くことにおいて、 内から因果を超える自由がありうるのである。 (P165) 因果そのままに、それを主体的に生き抜く中で、因果をむしろ用いてさえいく。去住自由になり、出口無難となる。それは生死輪廻の世界において、自由自在になるということである。 (P167) 因果を超えるとは、因果の中にあって因果にとらわれず、むしろ因果を用いて、因果を活かしていくのである。(P168) 仏教では「真空妙有」ということが言われる。『般若心経』の「色即是空 空即是色」のように、「空即是色」と蘇ったところに妙なる有、妙有ということがしばしば言われる。しかし、それではまだ未(いま)だしだ。「妙有」がさらに「妙用」へと進まなくてはいけない。「真空妙用」、それでなければ徹底しないのだ。そう、大拙はよく言っていたというのである。おそらく大拙の禅の一番の核心は真空妙用というところにある。 (P206) ただ目茶苦茶に働くのだ、働いて働いて働きぬくのだ。 大人は子供になってはならぬ。 但々(ただただ)子供の心を持たなくてはならぬ。・・・・ 2012.01.25 魚は水の中にあって初めて生きることができ、鳥は空にあって初めて生きることができる。ただ一面の雪の世界には、梅の花が一輪、二輪ほころんでこそ、天下春を知るのである。 (P140) 2012.01.23 言葉を超えて、言葉に還る。

Posted byブクログ