自殺者の森 の商品レビュー

円山まどか【著】

2014/11/05

［　内容　］
自殺の罪を犯した人間は地獄へ落ち木に姿をやつし、最後の審判がくだるその日まで永遠に苦しむ破目に陥るのだという。
自殺者の森を管理する少女はある時思い立ち、明日自殺する運命にある人間たちに自殺を思い留まるようにと夢で告げることに。
恋人からの連絡を２４時間待つ青年。
一回りも歳下の女子高生に骨抜きのヤクザ。
漫画家志望の元坊主―。
繋がり連続する人間の糸に少女自身の物語が絡み織り成す、自殺をめぐる物語。

［　目次　］

［　問題提起　］

［　結論　］

［　コメント　］

［　読了した日　］

2012/02/09

テンポ良く最後まで読めました。
特にメリーさんが好きです。

メインの話と森と
交互に入ってきましたが
話の流れが違うものだったので
ちょこっっと読みにくかったです。
繋がってるのは分かったけれど
メインだけを集めてあった方が良かったかな。
桜庭くんが最後の話に出て来なかったのが
とっても残念です。
そこまで来たなら絡めて欲しかった。

2012/01/05

　面白かった。構成と文章が綺麗で読みやすかった。死や自殺について宗教的な考えなども取り入れつつも、エンターテインメント性もきちんと含まれていて、面白く読めた。少女がかわいかった。おすすめ。

2011/11/15

とりあえず自殺したら苦しむのさ。もちろん殺人しても苦しむ。だからといってこの浮世に生きていても苦しむ。いかに苦しみながらこの世を楽しむかが世界の生き方ではないでしょうか？

2011/06/25

　メチャクチャ自殺をプッシュしてるパッケージとタイトルに何となく心を惹かれて衝動買いした。自殺願望があるわけでは断じてない。

　新人賞が云々期待の新人云々とのレビューを某所で見かけたが、つまりは同著者の小説を現段階ではこれ以上読めないわけで、やや残念。死ぬかどうかのすれすれな線を、その重み(?)に反してすいすいと軽快な速度で物語が進んでゆき、不思議な爽快感だった。
　生きるのが面白くない、面倒くさいという逃避的な感情は最悪だと思うけれど、「死にたい」と極端で積極的(と呼んでいいのだろうか)な感情を持ちそれを実行できるというのは、当の本人からすれば地獄のように苦しいのだろうが、どことなく幸せそうな印象を抱いてしまう。命を捨てようと思うほどに感情をゆさゆさできたら良いなぁと思う。

　別に「もう戦争しかない」的なことを言うつもりは無いけれど。