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自分を育てる読書のために の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2012/09/03

母が児童文学の研究をしているのでこの手の本が実家にいっぱいある。これは先日帰省したとき薦められたもの。 中学生って大人が薦める本を読ませるのが一番難しそうな時期なので、とても興味深く読んだ。確かに、小学生までは素直に読みそうな気がするけど、大人になるまでの読書習慣の形成のためには...

母が児童文学の研究をしているのでこの手の本が実家にいっぱいある。これは先日帰省したとき薦められたもの。 中学生って大人が薦める本を読ませるのが一番難しそうな時期なので、とても興味深く読んだ。確かに、小学生までは素直に読みそうな気がするけど、大人になるまでの読書習慣の形成のためには中学高校期が大事だよなあ。 良い本悪い本の区別は絶対的なものではないし、ライトノベルやケータイ小説だって読んで全然かまわないと思うけど、それしか読めないのはやっぱり問題だと思う。いろんな時代や立場の価値観に触れること、じっくり考えながら本を読むことって、すべての思考活動のための基礎体力だと思うし。 1冊いわゆる「いい本」を読ませたからといって、それは偶然好みが合っただけかもしれない、中学生たちがその後継続的に読書習慣がつくとか、読書によって劇的に頭が良くなるとかまではもちろん保障されないけど、「敬遠していたものを読みとおすことができた」「つまらないと思っていたものが実はおもしろかった」という経験は、その後の人生での頑張る力とか、多面的に物事を考える力につながると思う。 はじめは敬遠していた中学生たちが読み始めればあっさり夢中になるのがかわいい。というか、先生がちゃんと一人一人とコミュニケーションをとって信頼関係を築いていたのが大きいんだろうな。

Posted byブクログ

2012/06/25

中学生への読書支援の実践をまとめたもの。現場での具体的な支援方法が書かれていて、とても参考になります。おすすめの本棚の有効性や朝読の時間についてとか、本のすすめかたとか、わかりやすいです。なにより、子どもたちと真剣に向き合って意欲的に仕事をやってこられた著者の姿勢が素敵だなと思い...

中学生への読書支援の実践をまとめたもの。現場での具体的な支援方法が書かれていて、とても参考になります。おすすめの本棚の有効性や朝読の時間についてとか、本のすすめかたとか、わかりやすいです。なにより、子どもたちと真剣に向き合って意欲的に仕事をやってこられた著者の姿勢が素敵だなと思いました。

Posted byブクログ

2012/05/08

「子どもたちが読みたい本」ではなく「子どもの心の栄養になる本」を手わたす。読んでいない本がたくさん紹介されていた。ぜひ、読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2012/03/16

公立中学校で司書として働いた小幡さんの3年間の実践記録。お人柄が滲み出るような書き方で、分かりやすく親しみやすかったです。諦めず、信じて、待つ。子どもと本への愛情と信頼を感じました。付箋作戦や廊下での声かけや2択…薦め方の工夫が参考になりました。エピソードが生き生きとしていて、小...

公立中学校で司書として働いた小幡さんの3年間の実践記録。お人柄が滲み出るような書き方で、分かりやすく親しみやすかったです。諦めず、信じて、待つ。子どもと本への愛情と信頼を感じました。付箋作戦や廊下での声かけや2択…薦め方の工夫が参考になりました。エピソードが生き生きとしていて、小幡さんや子どもたちの胸の高鳴りが伝わるようでした。男の子の朗読をクラスみんなが聞いていたことや、競争するように本を楽しむ生徒など、ニコニコしてしまいました。失敗談もありますが、そこからヒントを得て進む小幡さんの考え方に刺激を受けました。登場人物は何してる?とか思い出のシーンを語り合うとか、生徒と出来たら本当に楽しそう。そのための良書選びや読み込みなどの下地あってこそだなぁ…私も読みたい本がたくさんありました。

Posted byブクログ

2012/01/08

ごともたちに ちゃんとした「本」を 手渡したい人に こどもたちに まともな「心」を 持って欲しい人に ゲームの 弊害に 嘆いておられる人に ぜひぜひ お薦めしたい 現場の こどもたち(中学生) に向き合った 実践記録です

Posted byブクログ

2012/01/02

2012 1/2パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 Amazonでリコメンドされた本。 著者の1人、小幡の中学校図書館での勤務経験を、その博士後期課程での指導教員である脇が短くまとめ直した、という体裁。 どうやって相手の本を読むモチベーションを喚起するか、...

2012 1/2パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 Amazonでリコメンドされた本。 著者の1人、小幡の中学校図書館での勤務経験を、その博士後期課程での指導教員である脇が短くまとめ直した、という体裁。 どうやって相手の本を読むモチベーションを喚起するか、そして維持させ続けるか。特に後者についてはあまり話題にあがらないけどいわゆる『物語』を最後まで読むには重要で、そのやり方を考えるときに小幡氏が紹介する声かけ話は面白い。 短編集の中でおすすめの話に付箋を貼っておくとか、物語を最後まで読み通せるかのターニング・ポイントになる部分に付箋を貼っておくとかも、なるほど、と思った。 逆に速読されすぎるのを抑えるための「どこが一番好きだった?」と尋ねる、という話も・・・自分は速読派なのでこれ痛いが(苦笑)、逆にそれが言える小説は本当に好きな話だな、とか思ったりもする。 読んでいると自分も人に本を薦めたくなって、さてどんな本をどう勧められるだろうかと自分のブクログ記録を見だしてしまってなかなか進まなくなる、ということを繰り返していた。 また、『はじめに』で脇先生の方が指摘している、現在の読書推進活動は小学校低学年くらいの読書は喚起できても先に繋がらないのでは、という指摘も興味深い。 反面、いわゆる『物語』推しの本なのでこれ読んで自分がその話を読みたくなるか、というのはまた別の話。 あと本なんて好きなときに好きなように好きなものを読めばいい派としてはあまり本書の趣旨自体に得心がいくわけでもないのだが、反面、この本に出てくる中学生たちにそんなエクストリーム読書をすすめてもなにもしないだけなんじゃないか、って考えると小幡さんのアプローチの方が有効な場面もあることは理解できる。

Posted byブクログ

2011/10/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

公立中学の図書館司書として実践された3年間、子どもたちと信頼関係を築き、本を薦める姿がすばらしい。何より、岩波書店や福音館から出版されている、イマドキではぜんぜんない、昔からの児童文学をすすめて、ちゃんと子どもたちが読めるようになってゆくのがすごい。 本書「はじめに」では、現在、小学生の読書は少なくはない、低学年への読書数はある程度伸ばすことに成功してきているが、中学生・高校生の読書離れをくいとめるまでにはいってはいない、と書かれている。 読み聞かせなどの効果から、低学年は絵本や幼年ものは読みます。でも、小学生中学年・高学年に、自分で本を読みたい!と思ってもらえるようにしなくては、と、身につまされました。中学・高校、と言うより、一生ものの読書体質にしてあげられると・・・いいなあ。

Posted byブクログ

2011/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小幡さんと同じように中学生に本を薦める仕事をしている身とすれば神様です、小幡さんは。子どもたちにこんな素敵な出会い(本と人)をさせてあげているなんて・・・すごい、すごすぎます。 子どもたちに薦めても思うような結果が得られないとすぐメゲていた自分に、“渇っ”でした。

Posted byブクログ

2011/09/03

同じ中学校司書として、とても興味深く読みました。 著者たちは「子どもたちには力のある、いい本に出会ってほしい」と願っておられ、それはもちろんそうなのですが、だからといって生徒の好きな本(おそらくライトノベル)を排除するのはどうなんだろう? 司書会で「子どもが読みたいものを読ませる...

同じ中学校司書として、とても興味深く読みました。 著者たちは「子どもたちには力のある、いい本に出会ってほしい」と願っておられ、それはもちろんそうなのですが、だからといって生徒の好きな本(おそらくライトノベル)を排除するのはどうなんだろう? 司書会で「子どもが読みたいものを読ませるべきで、読んでほしい本を紹介するのは権利の侵害」というようなことを言われた、という記述がありましたが、それは逆の意味で行き過ぎですね。 全体としては3年でここまでできるのは素晴らしいと思わせる実践でした。

Posted byブクログ

2011/12/28

本から一番離れてしまう中学時代に、自分の成長にあわせて本を選んでくれる存在がいるってとてもでかいよなー 絵本は、割と読んできたので、岩波少年文庫から長めの本を徐々に読もー。あたし自身の力をつけなければ!

Posted byブクログ