キリスト教入門 の商品レビュー
内村鑑三の提唱した無教会派のキリスト教信者である著者が、一信仰者として、キリスト教への導きを説いた本です。 著者は、聖書における「神の国」は目に見えるかたちではなくおたがいの心と心の愛の交わりのなかにあるということから、「教会」とは教会堂のことでもなければ、一定の組織と伝統とを...
内村鑑三の提唱した無教会派のキリスト教信者である著者が、一信仰者として、キリスト教への導きを説いた本です。 著者は、聖書における「神の国」は目に見えるかたちではなくおたがいの心と心の愛の交わりのなかにあるということから、「教会」とは教会堂のことでもなければ、一定の組織と伝統とを持つ制度のことでもなく、信者同士の霊的な交わりと社会生活が「教会」の本質だという議論をおこなっています。そして、こうした聖書の本当の意味を生かそうとするのが、内村鑑三に始まる無教会派だと説明しています。 そのほか、イエスの生涯や聖書の解説が収められています。叙述は平明でわかりやすく、入門書としての役割を十分に果たしているように思います。
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