放射線のひみつ の商品レビュー
化学的素養に乏しいというか貧しいというか、100%文系の人にも、よくわかる国語で書かれています。 筆致は常に冷静。医学や物理学をかじった人にはもの足りないでしょうが、放射能と放射線が同じようなものに思える人にぴったり。つまり私向けの本でした。 煽情的に的にならず、被曝と被爆の違...
化学的素養に乏しいというか貧しいというか、100%文系の人にも、よくわかる国語で書かれています。 筆致は常に冷静。医学や物理学をかじった人にはもの足りないでしょうが、放射能と放射線が同じようなものに思える人にぴったり。つまり私向けの本でした。 煽情的に的にならず、被曝と被爆の違いから説き起こしてくれる親切な本。喩えが分かりやすいのも◎。 なにしろ落ちついて、現状の危険性(と安全性)を考え、正しく恐れたいものです。
Posted by
さっと読めて、分かりやすかった。 全く知識がないと過剰に心配して、何を信じていいのか分からなくなる。 ほんと正しく怖がることが大切だ。
Posted by
・「放射能、放射性物質、放射線の違い」、「シーベルトとベクレルの違い」など、基本的な疑問を平易に解説。 ・放射線の影響は花粉をイメージすると分かり易い。 ・年間積算量が100ミリシーベルト以下ならまず問題ないらしい。ただし、前提条件が色々あって、それぞれ結論が微妙に異なるし、結論...
・「放射能、放射性物質、放射線の違い」、「シーベルトとベクレルの違い」など、基本的な疑問を平易に解説。 ・放射線の影響は花粉をイメージすると分かり易い。 ・年間積算量が100ミリシーベルト以下ならまず問題ないらしい。ただし、前提条件が色々あって、それぞれ結論が微妙に異なるし、結論をはっきり断言する事を避ける部分も多いので、余計に混乱する気もする。科学って面倒くさい。 ・100ミリシーベルト以下なら絶対安全とは断言しない ・100ミリシーベルトが何年もずっと続くのはダメ。 ・平常時の基準、1ミリシーベルトが望ましい。あくまで、原発事故などの緊急時(=短期間)には、100ミリまでOKという話。 ・全身被ばくと局所被ばくは、ヤバさが異なる。 ・確定的影響…250ミリシーベルトを超える放射線を「一度に浴びる」と白血球の減少など人体に影響が出る。 ・確率的影響…「発がん」の可能性。100ミリシーベルトを超えると増す。ただし、100ミリ以下なら、確率がゼロになる訳ではない。
Posted by
初心者向けにわかりやすく書かれている入門書です。値段も安いので、高校生や中学生に読んでいただきたいと思います。
Posted by
放射線の基礎知識について。 これ一冊を読んで「安全だ」と思うのではないけれど、900円というお値段の安さは、今も尚続く原発事故に向けて、正しい知識をつけて欲しいという思いが見えます。 図解に寄藤さんというチョイスは本当素晴らしい。
Posted by
放射線に関する基礎知識が分かりやすく説明されている。 年間100ミリシーベルト以下の被曝では明らかながんの発生確率の増加は見受けられない。 がんになるリスクだけ考えるなら運動不足や野菜不足の方がよっぽど危ない。 我々は自然界から年間2.4ミリシーベルトの放射線を受けている。 妊娠...
放射線に関する基礎知識が分かりやすく説明されている。 年間100ミリシーベルト以下の被曝では明らかながんの発生確率の増加は見受けられない。 がんになるリスクだけ考えるなら運動不足や野菜不足の方がよっぽど危ない。 我々は自然界から年間2.4ミリシーベルトの放射線を受けている。 妊娠前の女性の被曝の影響が胎児に及ぶことはない。
Posted by
放射線についての基本的な知識と概念について中学生位でも判り易く説明した本。 あの事件から日本人はヤケに放射線について詳しくなった。 でも、その詳しくなった知識の中には嘘や勘違いも多分に含まれているハズです。 本書は、放射線治療の専門家である著者が「正しく基本的な」放射線の知識...
放射線についての基本的な知識と概念について中学生位でも判り易く説明した本。 あの事件から日本人はヤケに放射線について詳しくなった。 でも、その詳しくなった知識の中には嘘や勘違いも多分に含まれているハズです。 本書は、放射線治療の専門家である著者が「正しく基本的な」放射線の知識を纏めて大抵の人に理解できるようにマトめた内容です。 確かに嘘や勘違いの修正には役立ちましたが、本書の内容は「基本的」でもあるので、基本的にニュースやインターネットで大抵の人は知っているような内容が殆どです。 そう言った意味では、新しい知識を期待するのでは無くて「おさらい」程度のつもりで読むのが良いかもしれません。 2-3時間あれば読み終わります(値段も安いです)。
Posted by
放射線の影響について、イメージ図や例え話をふんだんに使って説明されています。書かれたのが5月10日現在なので、かなり最近の事情まで触れられています。 この本がもっと多くの人に読まれれば、放射線を正しく怖がり、 将来に向けてじっくりと考える人が増えるのではないかと思いました。 叩...
放射線の影響について、イメージ図や例え話をふんだんに使って説明されています。書かれたのが5月10日現在なので、かなり最近の事情まで触れられています。 この本がもっと多くの人に読まれれば、放射線を正しく怖がり、 将来に向けてじっくりと考える人が増えるのではないかと思いました。 叩くのも大事ですが、何も進まないし、なんだか満足した気になっちゃいますしね。 あとがきを読んでいて、 ----- 日本人男性の6割近くが、生涯に一つ以上のがんになります。しかし、私はがんになった患者さんは「格上の人間」だと思っています。今や、がんの半分以上は完治しますから、「不治の病」ではありません。しかし、いまだに「死の病」といったイメージが定着したままです。ゼロリスク社会の中で、がん患者さんだけは、「自分の死」という最大のリスクを意識せざるを得ません。 ----- という部分に考えさせられました。 (ここだけ引用すると、真逆の考えを持たれるかもしれませんね) 1冊1000円以下ですし、1時間程度で読めるため万人におすすめしたい良い本でした。 自分も、これくらい分かりやすく科学コミュニケーションをとっていきたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
放射線についての本。「放射線」、「放射能」、「放射性物質」、「シーベルト」、「ベクレル」など基本用語を説明し、図解もあって分かりやすい。今、原発がどれほど人体に影響があるのか結構理解することができたと思う。 こういった本で専門的な知識を知り、原発関連の情報をちゃんと理解することで、情報に惑わされないで行動することが大事だと思う。 良書だと思います。
Posted by