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クロノスの飛翔 の商品レビュー

3.4

13件のお客様レビュー

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2014/02/14

SFなんですね。目の付け所が面白い。 前半1/3ぐらいは背景の説明が多く、時代が3つに分かれるため特に冗長になっている。 クロノスが飛翔し始める真ん中ぐらいから一気に読み進めるような楽しさになった。

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2013/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新聞記者坪井視点の昭和36年と、新聞社でアルバイトをしている溝口視点の平成23年。 そして時空を超えて飛翔する伝書鳩のクロノス。 過去と現在とが交互に語られていくファンタジー作品です。 戦争、安保、原爆、陰謀とストーリーは重い部分があるものの、中盤からの展開に引き込まれました。 ほんの何十年か前までは実際に新聞社でも伝書鳩を使っていたんですよね。 そこら辺の語りも面白かったです。 ただもう一押し欲しかったなーと若干物足りなさを感じる部分も正直。 前2作はとても良かったし、今後も期待したい作家さんです。

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2013/03/08

届け、この思い。明日の日本のために 伝書鳩が運んできた50年前のSOS。 時を超えて二人の男が挑む日本崩壊を阻止する闘い。 よかったです。面白かった。どこか心が暖かくなるSFサスペンスです。鳩の動きの描写の細かさ、素晴らしい。

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2012/08/27

中村弦3冊目。 この著者は鬼才と言っていいと思う。本当に。 時代背景が時代背景なだけにそれを飲み込むまではなかなかページが進みませんでしたが、だんだんとこの作者の作品の持つ引力みたいなもので止まらなくなり…面白い! クロノスの飛翔シーンなんかは非常に臨場感があって良かったです。 ...

中村弦3冊目。 この著者は鬼才と言っていいと思う。本当に。 時代背景が時代背景なだけにそれを飲み込むまではなかなかページが進みませんでしたが、だんだんとこの作者の作品の持つ引力みたいなもので止まらなくなり…面白い! クロノスの飛翔シーンなんかは非常に臨場感があって良かったです。 ところどころの御都合主義的展開は残念でしたし、結局白骨の伏線拾えきれてなかったのももにょってますが…でもその粗に目を瞑りたくなるくらいに面白かった。 特徴的には白骨は柄本ではない気がするんだけれど、それ以外選択肢ないよなあ…むむう。 そして最後の種明かしはわあってなりました。

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2011/10/20

時空を超えて飛翔するクロノス。 戦後の復興期から50年が過ぎて、今回の大震災を被った。 そんなことを考えさせられる小説。

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2011/08/25

今時珍しい伝書鳩の話。 伝書鳩が時空を越えて、昭和30年代に起きた事件を救う。 ファンタジーな話は相変わらずで、作者らしいと思うが、安保理共闘など、時代背景が作者の持っている世界観とちょっと違うような気がした。

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2012/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【クロノスの飛翔】 中村弦さん 昭和30年代前半、通信手段の発達していない当時、新聞社では 現場からの連絡の担い手として伝書鳩が用いられていた。 明和新聞記者・坪井永史は戦時中、部隊・軍鳩担当の鳩係と して現地で働いていた。温和な彼にとって殺伐とした戦場の 中では鳩と接している時だけが心の休まる時だった。 永史が東京本社勤務になった同じ年、伝書鳩の新しい雛が 誕生した。そこで永史は戦時中特にかわいがっていたクロノス という名の鳩と瓜二つの鳩を見つけた。 その鳩は見た目だけではなく、能力もクロノス同様に優れており 同じ名前のクロノスの名付けられた。 当時、日米安保改定の中で核の持ち込みについて、ある噂が 流れていた。核の持ち込みを認める密約ができているという モノだった。 学生運動家の山岸葉子はメディアの力を利用し、密約を 広く世間に知らしめるべく、坪井とコンタクトをとる。 しかし、まだ密約の確たる証拠がつかめている訳ではない。 ただ、閉鎖された川俣飛行場に米軍機が頻繁に離着陸している という情報を得て、証拠をつかむべく飛行場へ通うが ある日を境に葉子は失踪してしまう。 葉子の足取りを探るうちに永史も米軍機と核の密約の関連性 に関心を抱く。 後日永史は若鳩の帰巣訓練を依頼され訓練を兼ねて、飛行場 へと足を運ぶ。若鳩を放鳥に川俣飛行場と明和新聞との距離は 丁度適した距離でもあったからだ。 その川俣飛行場で永史は謎の一味に拉致されてしまう。 拉致した一味は米軍機の持つ核弾頭を強奪し、それを切り札に クーデターを画策している一味だった。 一味の捕らえられたアジトには山岸葉子も捕らえられていた。 永史は助けを求める通信文をクロノスに託し、放鳥する。 その時、クロノスが戻った先は当時の新聞社ではなく、 50年後の新聞社だった。 クロノスは時を超越し50年後の明和新聞へとたどり着い たのだ。 明和新聞でアルバイトをしていた、溝口俊太はクロノスの 持つ通信文を読み、何とか現代から永史を助けようと 奮闘する。 そして、クロノスは俊太からの通信文を持って50年前の 永史の元へと旅をするのだった。 ☆ 初めて読む作家さん。 最初の150ページぐらいはそれほど面白いとは思いません でしたが、その先はグイグイと引き込まれました。 まだ、新しい単行本で、ストーリーの中では東日本大震災 の事も話題として出てきています。 東日本大震災を物語の中でこんなに早く目にするとは 思いもしませんでした。 それが、一番印象に残ったかな。(笑)  

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2011/07/21

昭和36年と平成23年7月が交互に舞台となる。発行日が23年6月。震災と原発事故を急いで書き加えたんだろうなぁ(笑) 時間移動、パラドックスも含めて核持込み密約まで題材にしているが、人物も設定も展開も浅くて甘く、弱い。高校生レベルが対象かな?伝書鳩クロノスがただ献身的で、理由もは...

昭和36年と平成23年7月が交互に舞台となる。発行日が23年6月。震災と原発事故を急いで書き加えたんだろうなぁ(笑) 時間移動、パラドックスも含めて核持込み密約まで題材にしているが、人物も設定も展開も浅くて甘く、弱い。高校生レベルが対象かな?伝書鳩クロノスがただ献身的で、理由もはっきりしていない。ラストの大団円も特に意外性なし。発想も内容もやや古い感覚に思える。平成23年7月の出来事なのに(笑)

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2011/07/16

一羽の伝書鳩が、時を越えて二人の男をつなぐ物語。 今までの作品と比べて、あまりファンタジーっぽく無く、新鮮な気がした。 都合のいい部分もあるけれど、私的にはアリだと思うし、好き。 っていうか、動物モノに弱いんだな、健気に頑張るクロノスとそれを見守る人達のやさしい眼差しに、やられた...

一羽の伝書鳩が、時を越えて二人の男をつなぐ物語。 今までの作品と比べて、あまりファンタジーっぽく無く、新鮮な気がした。 都合のいい部分もあるけれど、私的にはアリだと思うし、好き。 っていうか、動物モノに弱いんだな、健気に頑張るクロノスとそれを見守る人達のやさしい眼差しに、やられた感じ。

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2011/07/05

ギリシャ神話の時間の神と同じ「クロノス」と名付けられた鳩が、その名の通り、時間の壁を飛び越えるというアイディアは斬新であるにもかかわらず、運ばれてくる情報により事件解決に導く経緯は安直な気がして残念

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