カイウスはばかだ の商品レビュー
神殿に落書きをしたのは誰だ? ローマの少年たちが友を救うために走る! 父親を馬鹿にされたのに腹を立ててルーフスが書字板に「カイウスはばかだ」と書いた。授業中のいたずらにクサンチップス先生が怒り、ルーフスは学校を追い出される。その晩神殿に「カイウスはばかだ」という落書きが現れた。...
神殿に落書きをしたのは誰だ? ローマの少年たちが友を救うために走る! 父親を馬鹿にされたのに腹を立ててルーフスが書字板に「カイウスはばかだ」と書いた。授業中のいたずらにクサンチップス先生が怒り、ルーフスは学校を追い出される。その晩神殿に「カイウスはばかだ」という落書きが現れた。神殿を冒涜した罪で逮捕されたルーフス。ムキウスたちはルーフスを助けようと奮闘する。 古代ローマの雰囲気や人々の様子なども楽しめるがやはり個性的な少年たちのやりとりと冒険がワクワクさせる。頭もよく行動力のあるムキウス、裁判官の息子で理屈っぽいユリウス、皮肉屋のプブリウス、怖がりのフラウィウス、おしゃべりのアントニウス、それに愛すべきカイウス。捕まっているルーフスは逆に影が薄いかも。 スリルとどんでん返しのスピード感が次々とページをめくらせ、一気に読んでしまった。続編があるらしく翻訳されているなら読みたい。
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児童書にはよくある少年探偵ものですが、これはなかなか内容が練られていて、子どもむけとは思えないほど謎ときがしっかりしています。そのままの内容で実写化してもおもしろそうです。
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意外なくらい読みごたえがあった。子どもが古代ローマ・ギリシャに興味を持つ入り口になってくれたら良いと思う。
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新聞の書評にあって気になった1冊。 なかなか登場人物が覚えられなくて(みんな名前の最後にスが付く)苦労しましたが、読みやすく面白かったです。 シリーズがあるようなのでそちらも読んでみたいです。
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授業中、ちょっとからかうために書字板に書いた「カイウスはばかだ」の文字。この出来事が大事件を巻き起こすはめに。ルーフスの濡れた服、クサンチップス 先生宅の泥棒、なくなったムキウスのカンテラ、占い師のルーコス、日報の記事と文字偽造…謎が謎を呼び、次へ次へと読みたくなる展開。古代ロー...
授業中、ちょっとからかうために書字板に書いた「カイウスはばかだ」の文字。この出来事が大事件を巻き起こすはめに。ルーフスの濡れた服、クサンチップス 先生宅の泥棒、なくなったムキウスのカンテラ、占い師のルーコス、日報の記事と文字偽造…謎が謎を呼び、次へ次へと読みたくなる展開。古代ローマという舞台は珍しく面白い。少年(探偵団)たちは現代の少年たちと変わらず親しみやすい。タイトルにひきつけられましたが、内容もワクワクドキドキ、ユーモラスで満足(各章のタイトルも好き)。解決シーンは大人の小説のように現実的でしたが、ラストシーンがほっこり、とってもよかった。続編も復刊して欲しいなぁ!
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古代ローマ帝国の小さな学校に通う少年たちのお話。 一人の少年が「カイウス(友人の名前)はばかだ」と落書きしたところから事件は始まります。現代風にいうと「カイウスのバカ」って感じかな。 エーミールを想像させる探偵劇は、やはりドイツ児童文学。 代官山蔦谷書店の児童書コンシェルジュさ...
古代ローマ帝国の小さな学校に通う少年たちのお話。 一人の少年が「カイウス(友人の名前)はばかだ」と落書きしたところから事件は始まります。現代風にいうと「カイウスのバカ」って感じかな。 エーミールを想像させる探偵劇は、やはりドイツ児童文学。 代官山蔦谷書店の児童書コンシェルジュさんにオススメいただきました。
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古代ローマが舞台、ドイツの作品。4~5年向け。 面白い!一体だれが神殿に落書きしたのか、スリルとユーモアに富んだミステリー。子どもたちの1人、アントニウスがいい味を出している。物語最初に載っている登場人物のイラストもとっつきやすい。今度のLTに入れたいなぁ~。
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古代ローマの学校で、ルーフスは「カイウスはばかだ」と書字板にいたずら書きをし、それがもとで喧嘩になり、クサンチップス先生に怒られる。次の朝、神聖な神殿の壁にルーフスの字で書かれた「カイウスはばかだ」といういたずら書きが見つかり、ルーフスは逮捕されてしまう。6人の級友は、ルーフスを...
古代ローマの学校で、ルーフスは「カイウスはばかだ」と書字板にいたずら書きをし、それがもとで喧嘩になり、クサンチップス先生に怒られる。次の朝、神聖な神殿の壁にルーフスの字で書かれた「カイウスはばかだ」といういたずら書きが見つかり、ルーフスは逮捕されてしまう。6人の級友は、ルーフスを助けるために真犯人を探す。 古代ローマを舞台にした、楽しい推理物。もとは、学研の文庫で出ていたものが復刊です。
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面白かったぁ!! この本はその存在さえも KiKi は知らなくて、たまたま6月の岩波少年文庫の新刊本だったために、「岩波少年文庫全冊読破!」を目標に掲げている以上避けては通れない・・・・という余りにも消極的な理由で手にした1冊だったんだけど、これは本当に面白い物語だと思いました...
面白かったぁ!! この本はその存在さえも KiKi は知らなくて、たまたま6月の岩波少年文庫の新刊本だったために、「岩波少年文庫全冊読破!」を目標に掲げている以上避けては通れない・・・・という余りにも消極的な理由で手にした1冊だったんだけど、これは本当に面白い物語だと思いました。 舞台が古代ローマということだったので、サトクリフばりのちょっと難しめのお話かと最初は思ったんだけど、たまたま舞台が古代ローマというだけで、ここに描かれている少年たちの姿には古代っぽさはほとんどなくて、これが現代日本を舞台にしている物語だったとしても通用しちゃうような気がします。 もっとも子供たちが巻き込まれる事件の方は、現代っぽさは皆無なんですけどね(笑) この物語。 一応、謎解き系の物語なのであんまり深く内容には触れられないんだけど、発生する事件の犯人やその動機はかなり意外!だし、物語の最後を締めくくるクサンチップス先生の一言がシャレていて、物語としてのバランスも見事だし、もっと早くこの物語を読むことができていたら、きっと「大好きな物語の中の1冊」になっただろうと思います。 (全文はブログにて)
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