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仮想儀礼(上) の商品レビュー

3.8

32件のお客様レビュー

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2024/11/16

騙された男と騙した男が始めたインチキ宗教「聖泉真法会」。最初は訳アリな若者たちの駆け込み寺のようなものだったが、次々と起こるトラブルを真摯に(?)こなしていくうちに信者7,000人を超える大所帯に。 そんな時、大教団の教祖に目をつけられ…? 上巻の本書は、嘘でしょ!?みたいなノ...

騙された男と騙した男が始めたインチキ宗教「聖泉真法会」。最初は訳アリな若者たちの駆け込み寺のようなものだったが、次々と起こるトラブルを真摯に(?)こなしていくうちに信者7,000人を超える大所帯に。 そんな時、大教団の教祖に目をつけられ…? 上巻の本書は、嘘でしょ!?みたいなノリで始めた宗教が、あれよあれよという間に信者を抱えていく様がとても面白かった。 もちろん、信者になった全員を救うことなど出来ず、脱会する者や亡くなってしまう者もいる中、信仰とお金という切っても切れない関係がズバズバ書かれています。 篠田節子さんの描写って人物もそうだけど、こういうところがホント、リアリティがあって面白い! 下巻で「聖泉真法会」がどうなるのか、楽しみです。

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2024/10/08

NHKBSドラマを見て、読み始める。新興宗教を虚業として立ち上げる彼らが本当に病める若者、女性たちに翻弄される様はドラマより生々しい。

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2024/09/09

10年ほど前、大学の図書館でなぜかおすすめされて読みました。授業も無く暇つぶし程度にと思ってたのですが、最高に面白かったです。私を本好きにさせてくれた一冊です。

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2024/01/27

NHK BSドラマが結構面白いので、初読の著者であるが原作も読んでみたくなった。金目的で新興宗教を立ち上げたものの桐生こと鈴木正彦も矢口も良心が痛んで金儲けだけには集中出来ない、しかし組織は大きくなりそれに伴い世間のありとあらゆる亡者が集まって来る、だんだん政治臭が強くなっていき...

NHK BSドラマが結構面白いので、初読の著者であるが原作も読んでみたくなった。金目的で新興宗教を立ち上げたものの桐生こと鈴木正彦も矢口も良心が痛んで金儲けだけには集中出来ない、しかし組織は大きくなりそれに伴い世間のありとあらゆる亡者が集まって来る、だんだん政治臭が強くなっていき下巻に続く。出来るだけドラマの終了前に読了出来るよう頑張りたい。

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2024/01/16

202401/上下巻まとめて。面白かった!教団立ち上げスムーズにいきすぎとは思ったけど、登場人物達の描写が見事過ぎてひきこまれて一気読み。

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2023/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

失業者の正彦と矢口は金儲けのために教団「聖泉真法会」を立ち上げる。似非教祖側を描く小説はお初かも…面白いです。 ビジネスとして宗教をやる彼らの教団には悩める女性たちや生きづらい系の若者が集まってたけど、元役人の性なのか一歩引いてて教祖っぽい事を言いつつ内心ツッコんでる正彦とお人好しの矢口には「似非宗教」という自覚があるからか、「〇〇しないと地獄に堕ちる」等の脅しをしない。寧ろ信者がこの方向のこと言ってて、正彦と矢口は行政に繋いだりと冷静な対応しています。 そのうちに食品会社社長というビッグな信者が出来てトントン拍子か…と思ったら、宗教ビジネスにたかってくる面々できな臭くなってきてラスト遂に…!でした。 ハイエナな面々、正彦と矢口の詐欺師はまだ可愛いほうなのか?と錯覚してしまうくらいに悪いです。 下巻では正彦と矢口が振り回されてどんどん堕ちていくのだとしたらちょっと不憫。読みます。 「宗教」自体がモンスターみたいなものだとも思うけど、拠り所というよりもたれ掛かるつもりで多大な期待でやってきては失望して去っていく信者たちも随分と勝手だなと思いました。だからこそ宗教にはまれるのかもしれないけど。 冷静なままだと到底無理で、宗教世界にはまる形に自らを狂わせるのが信徒なのかも。洗脳はそうか。。。 お手軽に救われる、幸せになれるなんてそんな甘い話は無いです。お手軽に儲かる話も無い。気をつけましょう……あなたの心のスキマにドーン!! 約10年前に文庫化された作品で、宗教からお金が流れ込んでいる政党だと公明党と自民党の名前出すのか。流石です。

Posted byブクログ

2024/06/03

スキャンダルの末、財産を失った教団。だが、残った信者たちの抱える心の傷は、ビジネスの範疇をはるかに超えていた。さまよえる現代の方舟はどこへ向かうのか-。

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2022/04/21

組織化されるまでの経過は、もうギャグ小説かと思うほど、桐生の信者へのツッコミが面白い。 言葉にしている内容と心の声が真逆で、嫌々相談に乗ってる感じにニヤけてしまった。 大きな組織となっていくと、怪しい人達(自分たちもだけどw)が周りに増えてきて、物語がどう着地するのか先が楽し...

組織化されるまでの経過は、もうギャグ小説かと思うほど、桐生の信者へのツッコミが面白い。 言葉にしている内容と心の声が真逆で、嫌々相談に乗ってる感じにニヤけてしまった。 大きな組織となっていくと、怪しい人達(自分たちもだけどw)が周りに増えてきて、物語がどう着地するのか先が楽しみ。 やはりこの方の文章はとても読みやすい。 ただ、いつもより引き込まれる感じはなく、途中閉じるとペースが落ちてしまった。 この感じで下巻もペースが落ちたままだと、結構長いからしんどいなー。

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2022/04/04

生活に困って、新興宗教を立ち上げた主人公のお話。始祖として、試行錯誤しながら成り上がっていく姿が上巻。さくさく読めます。入信してくるのは訳ありな方々ばかりで、こんな世界もあるのかと、ホラーとは違った怖さを覚えます。

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2021/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

p.27 世界の終末のような光景に、救いめいたものを見いだしていた。 これからどうなっていくのか!? 続きが気になってしょうがないです。

Posted byブクログ