運命の夜に抱かれて の商品レビュー

ペネロペ・ウィリアムソン(著者),木下淳子(訳者)

2011/08/23

内容の濃いいい話…という見方もできますが、私は好きじゃないです。どこを切っても「どーしようもないんだ」と聞こえそうな陰鬱な話です。先住民との関係についてもですし、恋愛についてもタイミングが悪すぎです。ヒロインがヒーローを求めれば逃げ、ヒーローが求める時はヒロインは動けない。また、ナットというキャラクターについては、読者は彼さえ死ねばうまくいくと思うのではないでしょうか？いやな感じです。さらには義子の為に互いをあきらめようと考えるのが嘘っぽい。何カ月も夫婦として暮らした事をかくしていこうとするのも、熱烈な愛をいだきあっているのに変だろうと突っ込みたくなります。まあ、考えさせる話である事は確かです。レビューがこんなに長くなるんだから。