ヨハネの黙示録 私訳・注釈・説教 の商品レビュー
「ヨハネ黙示録」の巻。多くの著訳書をものして来られた神学者である著者が、その生涯の集大成とも言うべき新約聖書註解の第一巻目『マタイによる福音書』上を書いたのは21年前。以来続けて来られたこの働きが、16巻目である本書『ヨハネの黙示録』によってついに完結した。 神学の資料として聖書...
「ヨハネ黙示録」の巻。多くの著訳書をものして来られた神学者である著者が、その生涯の集大成とも言うべき新約聖書註解の第一巻目『マタイによる福音書』上を書いたのは21年前。以来続けて来られたこの働きが、16巻目である本書『ヨハネの黙示録』によってついに完結した。 神学の資料として聖書は第一に来るべきものである。それゆえ、この一連の仕事は著者の組織神学者としての信頼感をも大いに高めてくれるはずだ。そしてそれは、自らの仕事の終末論的相対化と分かちがたく結びついているように思われる。「わたしたちの鋭い聖書の読みも、それ自体で完結せず、最大の努力も、なお最後のものを欠いているのです。……キリストは得させようとして捕らえておられます。『主イエスよ、来りませ』。その時すべてが、明らかになるでしょう」。
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