九州・鉄道ものがたり の商品レビュー

桃坂豊(著者)

2012/02/08

JR九州の鉄道について様々な切り口から鉄道ファンの目で書かれている。
車両、駅施設、鉄道システム、歴史、鉄道だけでなく周辺地理や歴史も紹介されてかなり充実している。
見開き単位でエピソードが紹介されているので好きなときに好きなだけ読み進められる。
写真も多く覧ていても楽しい。
JR九州らしい車両や路線が紹介されて、鉄分補給したくなること間違いなし！

2009/10/04

　JRがまだ国鉄の時代に、今から考えると様々なユニークな列車が存在していた。やや専門的な表現だが「多層階」と呼ばれる列車が多くあった。「二階建て」「三階建て」列車ともいう。
　一車両が家屋のように二階建てや三階建てになっているのではない。目的地の違う二本か三本の列車が連結されているのをそう呼んだのだ。
　現在でも博多―長崎・佐世保・ハウステンボス間を結ぶ「かもめ・みどり・ハウステンボス」号という三階建て列車があるが、国鉄時代には、他の鉄道会社の車両を連結した多層階列車も存在した。
（「三階建て列車」本文p14）