もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら の商品レビュー
著者の体験が淡々と書かれている。嘘は書かないというだけあって、身の毛がよだつということはないが、それだけにリアリティを感じる。ひたすら怖い話が好きな人には物足りないだろう。私自身は面白く読んだ。
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非常におもしろいエッセイとして、楽しく読みました。 怖いってほどではないエピソードばかりですが、夜中にトイレに行く際に思い出すと、ちょっと(ほんのちょっとだけど)ゾクッとします。 霊感は遺伝するのか?という疑問を出されていますが、そんなことより私は「離婚は遺伝するのか」と思ってし...
非常におもしろいエッセイとして、楽しく読みました。 怖いってほどではないエピソードばかりですが、夜中にトイレに行く際に思い出すと、ちょっと(ほんのちょっとだけど)ゾクッとします。 霊感は遺伝するのか?という疑問を出されていますが、そんなことより私は「離婚は遺伝するのか」と思ってしまった……。お父さんもご自身も三度!の結婚、お姉さん、お爺さんも離婚、ご主人も離婚歴のある方……。身内で離婚する人がいると、離婚に対するハードルがぐんと下がるのかもしれません。 ――ということで結果的には、著者さんの家族についてがとても興味深かったです。普通にエッセイとして読んだほうがいいです。 この本で評価の低い方は、怪談の部分に比重を置いているのだろうなと思いました。 文章がとても読みやすく、わかりやすかったので、この著者さんが私はとても気に入ってしまいました。
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うーん、不思議な話がいっぱい。 人間って、いや人間だけじゃなくて生き物って死んだらどうなるの?と考えさせられた。 人間の能力ってどこまであるのか、死んだ人の能力なのか、生きている人の能力が死んだ人まで存在させるのか、はっきり判明するのはいつになることやら。 けど、それが感じたこと...
うーん、不思議な話がいっぱい。 人間って、いや人間だけじゃなくて生き物って死んだらどうなるの?と考えさせられた。 人間の能力ってどこまであるのか、死んだ人の能力なのか、生きている人の能力が死んだ人まで存在させるのか、はっきり判明するのはいつになることやら。 けど、それが感じたことであったとしても、起こった出来事であることに変わりはない。それは受け止めんとね。
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舌を巻く濃密な資料の蒐集・分析による類まれなる真に迫ったノンフィクションの書き手が、まさかの右翼反動イデオロギーの持ち主だったとは、洒落にもならない、冗談にも程があるというものですが、でも本当、敵にするには惜しい書き手で困りものですが、ついに出ました、こんどは極めつけの決定打、わ...
舌を巻く濃密な資料の蒐集・分析による類まれなる真に迫ったノンフィクションの書き手が、まさかの右翼反動イデオロギーの持ち主だったとは、洒落にもならない、冗談にも程があるというものですが、でも本当、敵にするには惜しい書き手で困りものですが、ついに出ました、こんどは極めつけの決定打、わたしってお化けが見えるんです、という超能力の持ち主宣言です。
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(2011.10.11読了)(2011.10.06借入) 著者が、この世のものでない方々を見た、とか、この世のものでない方に出会った人の話を聞いた、とか、いう話が満載された本です。 著者には、この世のものでない方々が見えるらしいのです。見ているときは、この世の人だと思って見ている...
(2011.10.11読了)(2011.10.06借入) 著者が、この世のものでない方々を見た、とか、この世のものでない方に出会った人の話を聞いた、とか、いう話が満載された本です。 著者には、この世のものでない方々が見えるらしいのです。見ているときは、この世の人だと思って見ているのですが、他の人に確認すると、見えないとか、誰もいなかったとか言われて、初めて気がつくのだそうです。 何をしてもらいたくて、自分の前に現れるのかわからないので、何もしてあげられないといっています。見えたために何か怖い目にあったとかいうことはなさそうです。 僕の元同僚にも、見えるという人がいたのですが、詳しく話を聞いたことはなかったので、残念です。今度そのような人に出会ったら、この本をネタにいろいろ聞いてみたいと思います。 それにしても、この本を読んだ後は、夜、トイレに行くのが怖かった。 書いてあるテーマは以下の通りです。 「病院にて」「その男の顔」(ピストン堀口)「通じる思い」「三島由紀夫の首」「知らない住人」(換気扇が廻る)「悪魔の木」(マルチニーク島)「兄とコピー」(犬)「謎の笛の音」「元夫の真っ白な家」「坂の途中の家」「バリ島の黒魔術」「霊感DNA」「母からの電話」「「赤い」人たち」「火の玉は何色か?」 ●あの世の人(3頁) 「幼いころから、私は不思議な体験をすることが多かった。だが、自分がそういう体験をするのが、何か特別なことだとは考えていなかった。誰にでも起きる現象であり、あの世の人たちはこの世でも生きているのだというふうに、解釈していた。」 ●日常茶飯事(15頁) 看護婦さんは病人のお世話が仕事だから、病人が無くなるたびに動揺して悲嘆にくれていたら、仕事は続けられないだろう。 それと同じように、私の場合、妙ちくりんな出来事が日常茶飯事的に起きる。それにいちいちかかわりあって、その意味を穿鑿していたら、とても本業の原稿書きなどできない。 ●顔で分かる(50頁) どうも私は、死期が近い人に会うと、その人の顔を見ただけで、それがわかってしまうようなのだ。もちろん、偶然の場合もある。だが、必ずしも、そうとは言い切れないケースが多々あるので悩んでいる。 ●川端康成邸(64頁) 初めて縁側から廊下を通って座敷に案内されたとき、一瞬、ぞくっとする感覚に襲われた。うまく表現するのは難しいが、なにかこう目に見えない人たちが、あちこちに潜んで、じっとこちらを凝視しているような感じがした。白い冷気が私の全身にまとわりついた。 ●川端康成夫人の語る主人の自殺の原因(68頁) 「あのときね、主人はかの子さんのことを書いていましたのよ。書きかけだったんです。原稿が。それを見ましたときにね、私はすぐにわかりましたよ。あっ、かの子さんに連れて行かれたって。かの子さんって、そういう方でした。主人はかの子さんが連れて行ったんです」 ●三島の遺体を確認したのは(70頁) 三島と川端の親交はよく知られている。私は後に石原慎太郎の『わが人生の時の人々』という本を読んで知ったのだが、三島が市谷の自衛隊総監部を襲って、バルコニーで演説をしてから自殺をした時、その直後に遺体を確認したのは川端康成だったそうだ。 ●九年間同棲後結婚(139頁) 九年間同棲したので、この先も大丈夫だろうと正式に結婚した。ところが、結婚してから藩年目に妻から離婚届けを突き付けられた。 「同棲していた頃は精神的に自由で、愛があったけど、結婚したとたんに何かが変わったっていうんです。」 (2011年10月13日・記)
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よくわかんなかったけど(話はわからなくはないです、わかりやすい)冒頭であるような荒唐無稽で脈絡のない不可思議はなしではなく、ちゃんとコワイお話しになってしまっていて逆に残念だった。
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ふーむ…イマイチひとつひとつの話が散漫でなんだかなあといった感想。自費出版っぽい空気感だな。あんまりエンタメ性もない。ノンフィクションすぎ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
極めておもしろく一気に読了。綿密な取材を元に「ウソは書かない」「脚色しない」をモットーにしているノンフィクション作家が、身の回りに起こって自ら体験した「理屈では説明できない」出来事の体験記。 不思議な体験は、「入院時に誰もいないはずの隣の病室から笑い声が聞こえてくる」「火の玉」「土地に住み着く地縛霊?」といった怪談的な話から、「東南アジア各地での魔法使い」「死後も身近にいると感じる愛犬や親しい友人の存在」まで幅広い。 作者は霊魂だとかあの世とか信じているわけでもなく、そっちの方の解説は一切無い。まさにモットー通り、知的に淡々と不思議な体験を描写していて、大変説得力がある。
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文章が上手い。 作者の人生を描くエッセイとして面白い。怖いものを目当てとして読むとちょっと違うかも。 霊との付き合い方。スタンスが面白いのではなく、この人の人との付き合い方のスタンスが面白いんだろうな。
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ノンフィクション作家ですからいたって真面目に自己の体験を書かれています。あまりに不思議な話ですが、真面目な方に真面目に言われると何かすんなり信じてしまいそう。まぁ、個人的には、分類はファンタジーです。
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