原発大崩壊! の商品レビュー
タイトル、帯が扇情的すぎる。まさに筆者が述べていることを帯が実践してる。中身自体はすんなりと頭にはいる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
著者のフクシマ原発に対する見解は、著者のブログで注目していたので読んでみた。原子力政策にまつわる「御用学者」の問題とか、「自然エネルギー」に対する解説など、とても面白い視点だと思う。他の著作も読んでみたい。
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東日本大震災による福島第一原発の事故の原因と当座の対処法、次世代エネルギーをどう考えるべきかを論じている。 が、この著作でもっとも興味深かったのは、なぜ「御用学者」が生まれ、彼らが安全神話のもと原発を推進してきてしまったかという点。 科研費でしか研究ができない日本の研究者の悲哀=...
東日本大震災による福島第一原発の事故の原因と当座の対処法、次世代エネルギーをどう考えるべきかを論じている。 が、この著作でもっとも興味深かったのは、なぜ「御用学者」が生まれ、彼らが安全神話のもと原発を推進してきてしまったかという点。 科研費でしか研究ができない日本の研究者の悲哀=「独立した研究が出来ない」と、政官学の癒着というアカデミアに対する痛烈な批判。 原発推進の「御用学者」に限らず、人文系をも含んだ全アカデミアが考えないといけない論点を提示していると思う。 アカデミアにお世話になっている自分としては耳が痛いが…
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企画コーナー「今、原発を考える時」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/5/23-7/31】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/...
企画コーナー「今、原発を考える時」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/5/23-7/31】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1597848
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温暖化問題の本を読んだときはかなり著者に反発を覚えたが、最近は、温暖化問題も含めて、著者の意見に賛同している。 この本で大変鋭い指摘だと思ったのは、次のような話だ。原発も飛行機も事故が起これば大変なことになる。飛行機には非常用の設備が用意され、搭乗時に簡単な説明がある。しかし...
温暖化問題の本を読んだときはかなり著者に反発を覚えたが、最近は、温暖化問題も含めて、著者の意見に賛同している。 この本で大変鋭い指摘だと思ったのは、次のような話だ。原発も飛行機も事故が起これば大変なことになる。飛行機には非常用の設備が用意され、搭乗時に簡単な説明がある。しかし、原発は非常時に放射能漏れを起こす設計になっているにもかかわらず、非常時の周辺住民向けの用意もマニュアルも準備されていない。原子炉は守るが、住民は無視という傲慢な態度を電力会社は取っている。 太陽光の話もおもしろい。太陽光で大量に発電するとなると、住宅や建物の屋根や屋上では足りなくなり、日当たりがよい山の斜面や空き地等に設置する必要があるが、これは、その場所の日照を遮り、自然破壊につながる。 今の国民や政府のレベルではこれ以上、原発を継続することは困難であろう。そのときの代替案は石炭だというのも傾聴に値する。原発と同じ5000億円近い投資が数年あればクリーンな石炭発電所は十分に実現可能であろう。
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武田さんは、安全な原発推進派である。原発推進派の抵抗勢力といってもいいかもしれない。だから、その中ではいつも無視される。それが「東大御用学者」に対する批判にもなる。武田さんは技術者だから、今の日本の原発はすべて危険だが、日本は本当は安全な原発をつくる技術はあるといいたいのだ。住民...
武田さんは、安全な原発推進派である。原発推進派の抵抗勢力といってもいいかもしれない。だから、その中ではいつも無視される。それが「東大御用学者」に対する批判にもなる。武田さんは技術者だから、今の日本の原発はすべて危険だが、日本は本当は安全な原発をつくる技術はあるといいたいのだ。住民がわりきって、その危険性、事が起こったときにどう避難するかをわかっていれば原発をもってもいいという。電力会社は、風が一年を通じどう吹くか、事故が起こったときに人々はどう避難すべきかをあらかじめ住民にしらせるべきだという。しかし、そんな武田さんでも、今度の福島原発震災の処理をみて、日本人は原発をもってはいけないのではないかと迷いはじめている。前にも書いたが、今の日本の原子力委員会などは、原発は今度の震災でも壊れなかったから安全だという。たしかに、原子炉はこわれなかった。しかし、その周りの電源系統がこわれてしまったら同じことだ。武田さんは、今度の震災で、より深刻なのは、余震で女川等の原発の電源が切れてしまったことだという。これはまったく同感だ。原子炉と原発は違う。原子力をやる人たちは原子炉自身の安全しか頭にない。地震も外部電源も関心がないのだ。こんな人たちに日本の原子力をまかせておけるのだろうか。武田さんは技術者だから、情ではなく、科学的な見方を訴える。だから、福島の野菜や魚は食べてはいけないという。ぼくもこれには賛成だ。危ないものは危ない。福島支援は別のかたちですればいい。しかし、武田さんが使用燃料棒は危険ではないとか、プルトリウムの危険性を大きく言い過ぎるのはおかしいというのはひっかかる。現に今度の震災でも、六ヶ所村の外部電源が切れて、爆発一歩寸前だったというではないか。福島でもとまっていた4号炉の使用済み燃料が大量の崩壊熱を出し、水素爆発を起こしたではないか。武田さんの言うことには頷ける点もあるが、ひっかかることも多い。
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