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遥かなる江戸への旅 日向国諸大名の参勤交代 の商品レビュー

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2011/08/16

「旅に弱いものは大名にあらず」徳川幕藩体制を支えた参勤交代、本書は日向国の諸大名に焦点をあて、参勤交代がどのように始まり、行われ、何をもたらしたかを表した本である。 千四百キロ以上もある江戸と国許を二百人以上の集団が一ヶ月以上かけて陸と海の旅を毎年続ける。 大名の労苦がしの...

「旅に弱いものは大名にあらず」徳川幕藩体制を支えた参勤交代、本書は日向国の諸大名に焦点をあて、参勤交代がどのように始まり、行われ、何をもたらしたかを表した本である。 千四百キロ以上もある江戸と国許を二百人以上の集団が一ヶ月以上かけて陸と海の旅を毎年続ける。 大名の労苦がしのばれる。 参勤交代は幕府が諸大名の経済力をそぐために行われたという説明を聞く事は多い。確かに経済的に大きな負担となった事は確かである。 幕末に一橋慶喜、松平慶永の改革により参勤交代が緩和され、幕府の瓦解につながるが、将軍との結びつきという観点からも論じられて良いのではないだろうか。 九州という遠国の小大名がどのように、参勤交代したのか、興味深い。

Posted byブクログ