桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 の商品レビュー
東大阪市の関西圏随一の低偏差値を誇る通称、レータンから千葉のたらちね国際大学へ赴任した桑潟幸一准教授。 廃校寸前のレータンからなんとか転職したものの。 ダメだった。三篇あるんだけど、なんとか一篇を読み切ったって感じ。 だらだらとクワコーのこれまでと情けない日常が語られて、なかな...
東大阪市の関西圏随一の低偏差値を誇る通称、レータンから千葉のたらちね国際大学へ赴任した桑潟幸一准教授。 廃校寸前のレータンからなんとか転職したものの。 ダメだった。三篇あるんだけど、なんとか一篇を読み切ったって感じ。 だらだらとクワコーのこれまでと情けない日常が語られて、なかなか事件は起きないし。 そして、やたらと太字で強調される文字がノウハウ本みたいでやっかい。 これが事件のヒントなのかも?と思って読んでたけど、マーカー引きすぎてどこが重要かわからなくなった教科書みたい。 文字で強調するんじゃなくて、文章で勝負してほしい。 会話はイマドキでとにかく軽いテンポ。若者のLINEグループに紛れ込んでしまったよう。 会話でさりげなく状況説明されてるのは読みやすかった。けど、ついていけず、他に読みたい本もあるし、断念。
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★実写化前提?★キャラ小説で、いわいるコージーミステリーにあたるのだろう。主人公の男性教員は不甲斐なく、まわりを固める女子大生が多士済々で、なおかつ切れ者はホームレスというキャラの立ちっぷり。ぜひ読まねばならず人に薦めずにはいられないというわけではないけれど、すっと読むにはとても...
★実写化前提?★キャラ小説で、いわいるコージーミステリーにあたるのだろう。主人公の男性教員は不甲斐なく、まわりを固める女子大生が多士済々で、なおかつ切れ者はホームレスというキャラの立ちっぷり。ぜひ読まねばならず人に薦めずにはいられないというわけではないけれど、すっと読むにはとてもいい。 ドラマにしやすいだろうなと思ったら、やはりとっくになっていた。しかし主人公が佐藤隆太というのは完全に間違っている。だから話題にならなかったのか。
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最初はクワコーの生活のあまりのリアルさに引きそうになりました。ところがいつの間にかすっかり彼と文芸部の女子大生たちに物語に引きずり込まれていました。探偵はクワコーではなく、彼が顧問をする文芸部のホームレス女子大生。ミステリ自体は大したものではないですが、彼の情けなさと彼女たち(+...
最初はクワコーの生活のあまりのリアルさに引きそうになりました。ところがいつの間にかすっかり彼と文芸部の女子大生たちに物語に引きずり込まれていました。探偵はクワコーではなく、彼が顧問をする文芸部のホームレス女子大生。ミステリ自体は大したものではないですが、彼の情けなさと彼女たち(+モンジ)との会話は楽しいし、後半出てくる無理やり注目させられる太字にも笑ってしまいました。作家さん自身も楽しんで書いてますね。続きがあるなら読みたい、と思ったら前作(?)があるようなのでそちらを是非読んでみたいと思います。
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地元の新聞で「やる気のない准教授桑潟幸一と女子大生の活躍が面白い」との解説があったので、図書館から借りみた。 登場人物の設定の説明が前段長すぎて、なかなか読み進まない。 中ほどから、その展開とそのうち、桑潟幸一ことクワコーと女子大生の活躍が理解されてきたときには、貸出期間が迫り読...
地元の新聞で「やる気のない准教授桑潟幸一と女子大生の活躍が面白い」との解説があったので、図書館から借りみた。 登場人物の設定の説明が前段長すぎて、なかなか読み進まない。 中ほどから、その展開とそのうち、桑潟幸一ことクワコーと女子大生の活躍が理解されてきたときには、貸出期間が迫り読み切ることが出来なかった。ので再び借りることにした。 やっぱり、「で」を「へ」と記述。 初めてだよ。この作家だけなのかな?
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+++ 日本一下流の大学教師は今日もまた自虐の詩をうたう。 +++ まさに、上記内容紹介の一文の通りである。読んでいてイライラするほどの自虐と向上心のなさ、そのくせ、ひょんなところで自己評価の高さが垣間見られ、なおさらイライラさせられる。今回は、レータンからたらちねに移籍したク...
+++ 日本一下流の大学教師は今日もまた自虐の詩をうたう。 +++ まさに、上記内容紹介の一文の通りである。読んでいてイライラするほどの自虐と向上心のなさ、そのくせ、ひょんなところで自己評価の高さが垣間見られ、なおさらイライラさせられる。今回は、レータンからたらちねに移籍したクワコーの毎日である。どっちもどっちな底辺の大学で、文芸部の女子たちに囲まれる(教授室を乗っ取られる)クワコーだが、やはり着任早々あれこれと厄介事に巻き込まれている。文芸部の女子たちも、それぞれ個性的に過ぎるキャラだが、学校の裏の林の段ボールハウスで暮らしているホームレス女子大生のジンジンの洞察力と推理力で、何となくミステリチックな謎を解き明かしてしまうのが、今回の注目点だろう。ここだけもっと深く描いてくれたらいいのに、と思わなくもない。ジンジン以外の誰にも思い入れが湧かなかったので、次はもういいか、と思う一冊である。
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いい意味で表紙詐欺な一冊(笑 全然スタイリッシュじゃない、クワコーの自虐的考えのちの開き直りっぷりが笑える。 そしてクワコーが顧問を務める文芸部の女子学生のキャラの濃さ!文芸部内で繰り広げられる女子内ならではのゆるい会話やテンポが面白い。 ミステリーのほうも短編のようになってるの...
いい意味で表紙詐欺な一冊(笑 全然スタイリッシュじゃない、クワコーの自虐的考えのちの開き直りっぷりが笑える。 そしてクワコーが顧問を務める文芸部の女子学生のキャラの濃さ!文芸部内で繰り広げられる女子内ならではのゆるい会話やテンポが面白い。 ミステリーのほうも短編のようになってるのでさくさく読める。事件の真相もまたゆるい感じだけどちゃんと解決してくれるのもいい。 ただちょっと文章が軽めなので好みはあるかも。あと読み始めたときは時々出てくる太字には驚いた。これはいらないのでは…… 続編とか出たら読みたい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
奥泉作品のイメージを覆す、ポップな(というか色んな意味で軽い)ミステリー短編集。主人公クワコーがなんとも情けない大学講師で、彼自身その情けなさに憤慨しつつ耽溺している同情もできれば叱咤もできるようなヤツ。身近に感じるのである。 そんな彼をワトソン役に、名探偵は彼が顧問を務める文芸部の部員たち、ことホームレス女学生ジンジンの頭脳が冴えわたる。但し辛辣でストレート、情けない主人公クワコーは踊らされっぱなし。世の中賢いヤツと悪いヤツが得するようにできているのだ。バカ貧乏は上を見ず現状に幸せを感じて、今その場の幸せを反射神経だけで楽しみ搾取されつつ生きていくのが肝要… って、読んでる間は楽しいが、自分自身を主人公に置き換えるとなんとも居えない皮肉を感じてしまうが…。こういう奥泉作品も面白いものである。 クワコー作品はこの前に1作出ているようだが、そっちはこんなに軽薄モンではないらしい。それはそれで楽しみである。
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クワコー准教授がちっさい事件に巻き込まれ、文芸部員が解決していくというごく軽い小説。昨今の大学生の軽さがよく出ているのは著者自身大学で教えている経験からであろう。
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大学内の小さな謎解き。 表紙の桑幸イメージはガラガラくずれます。 それにしてもジンジンは何者?そこも教えてほしい。
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前に桑幸こと桑潟幸一がでていたモーダルな事象の続きかと思って読み始めると、設定等は同じもののモーダルな事象で起こった事件はなかったことになっており、また個人的にお気に入りだったフォギー達もでてこないのではじめはなんとなく物足りなかった。が途中から個性的な文芸部員達が出てきて桑幸の...
前に桑幸こと桑潟幸一がでていたモーダルな事象の続きかと思って読み始めると、設定等は同じもののモーダルな事象で起こった事件はなかったことになっており、また個人的にお気に入りだったフォギー達もでてこないのではじめはなんとなく物足りなかった。が途中から個性的な文芸部員達が出てきて桑幸の周りで起こる小さな事件をおもしろおかしく解決していく感じは楽しく読めた。
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