友情 の商品レビュー
保守派の論客、西部先生の親友を通じての半自伝になってます。なんとも美しくも物悲しいエピソードです・・・。 「程良いときに死んでくれて本当に有り難う、と思う大きな可能性が生き残る者のがわにはあるのだ。そのことを隠すような物言いには偽善の臭いが漂う(P234)」、「生きることも死ぬこ...
保守派の論客、西部先生の親友を通じての半自伝になってます。なんとも美しくも物悲しいエピソードです・・・。 「程良いときに死んでくれて本当に有り難う、と思う大きな可能性が生き残る者のがわにはあるのだ。そのことを隠すような物言いには偽善の臭いが漂う(P234)」、「生きることも死ぬことも無意味だといいつのりつつ、ただ死ぬまでだらだらと生きて、人生は死ぬまでの暇つぶしなどと斜に構えて、退屈というこの世の最大の苦痛に苛まれることになる(P235)」。考えさせられる一節です。
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「特殊」な友人の人生を描いているが、それが西部邁の半自伝にもなっていて、興味深く読んだ。ハードボイルドですね。
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