マルタ・アルゲリッチ の商品レビュー
記憶力といい、飲み込みといい、同じ人間とは思えないような天才エピソードがありすぎてびっくり。彼女に憧れること自体、無意味だとさえ思えてくる。読みい終わった後には、世の中で使われている「天才」という言葉が全て安っぽいものに見えてしまう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
購入済み 読了 内容(「BOOK」データベースより) 家族のルーツ、神童時代、グルダとの出会い、輝かしいデビュー、初めてのレコーディング、キャリアの中断、恋愛・結婚・出産、ショパン・コンクール、子育て、闘病、日本と祖国、そして現在…迫真の伝記に明かされる天才ピアニストの実像。日本語版オリジナル完全ディスコグラフィー付。 積んどかないですぐ読むんだった、と思うくらいおもしろかった。彼女の子供時代からの練習した時期とレパートリーが本当に興味深い。 そして録音した楽曲、ステージで演奏した楽曲と彼女が愛してやまない楽曲がイコールではない、この事が大変興味深く読みました。 想像通りの型にはめられたくない芸術家という事実をたんたんと積み上げる書き方にも共感がもてました。 Martha Argerich L'enfant et les sortileges by Olivier bellamy
Posted by
インタビュー嫌いなアルゲリッチからどうやって話をききだしたんだろうと思ったが、長年の信頼関係から、数少ない彼女の言葉に込められた思いを読みとって(さらに周囲の人に取材して)本にしたことがわかる。 家庭環境や恋愛、子育てまでかなり踏み込んで書いてあるものの、書き手にマルタに対する愛...
インタビュー嫌いなアルゲリッチからどうやって話をききだしたんだろうと思ったが、長年の信頼関係から、数少ない彼女の言葉に込められた思いを読みとって(さらに周囲の人に取材して)本にしたことがわかる。 家庭環境や恋愛、子育てまでかなり踏み込んで書いてあるものの、書き手にマルタに対する愛があるので厭な感じはしない。 またマルタ自身、可哀想になるほどの天才であり(ピアノを演奏すること自体に苦労や限界を感じたことはないみたい)、私利私欲とは無縁の自由人であることがよくわかる。だからこそろくに育てていない娘たちからも慕われ、別れた夫や友人たちが支えてくれるのだ。 シューマンとの共通点、「ラヴェルが私のことを好き」など、作曲家への思いも知ることができて興味深い。 改めて彼女のピアノが聴きたくなった。
Posted by
アルゲリッチのファンならずとも面白いが、ファンであるならなおさら面白い。彼女の幅広い交友関係から他の音楽家の雰囲気まで伝わって、読んでいて楽しかった。ただ、自由奔放に見えて、その実何かにおびえる子供の心を持っているのが、すっと納得させられた。
Posted by
- 1