じゃあ、死にますか? の商品レビュー
血管外科医であり、セカンドオピニオン外来の先駆者であり、また西洋医学を補完するために漢方を活用している著者による、外来トーク術の本。医師と患者との関係には、ただ1つの理想像があるわけではなく、時には患者を叱ったり、タイトルのように「死にたい」という患者に「じゃあ、死にますか?」と...
血管外科医であり、セカンドオピニオン外来の先駆者であり、また西洋医学を補完するために漢方を活用している著者による、外来トーク術の本。医師と患者との関係には、ただ1つの理想像があるわけではなく、時には患者を叱ったり、タイトルのように「死にたい」という患者に「じゃあ、死にますか?」と逆に問いかけるような、ざっくばらんな対応もアリなんだよ、と語りかけてくれる。また、漢方についても1章を割いていて、西洋医学的病名がつけられなくても患者の訴えに応じて「試してみますか?」と勧めることができる、そのため、自分の専門外のことを相談されてもリラックスして診療ができるようになった、とその有用性を説く。外来診療も漢方の処方もしたことはないが、読み物としても非常に面白かった。自分が患者だったらこういうコミュニケーションのできる医者にかかりたいな、と思った。
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