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子どもの頃の思い出は本物か の商品レビュー

3.5

12件のお客様レビュー

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2019/05/21

幼児期の記憶は消えてしまうのが自然で、蘇った記憶や、幼児期の記憶として覚えているものは、実際が後から作られたものであることが多い、という内容。 厚い本のわりには、書いてある内容は薄い。

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2018/10/20

記憶は変容するものである。スナップショットのようなものではない。米国、英国では、子供による親の性的虐待があったという告訴が増えているそうだ。心理療法家のセラピーにより、今まで忘れていた子供時代の記憶がよみがえってきたことが原因であるという。

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2017/06/29

自分は親との関係についてずっと悩んできた。ずっとトラウマがあり、高校生になってからはずっと幼少期の子育てに対する疑問をもって生きてきた。 本書を読んで記憶というのは、不正確なものだということが多くの実験からわかった。科学的に記憶の抑圧なんていうものは実証されていないことも分かった...

自分は親との関係についてずっと悩んできた。ずっとトラウマがあり、高校生になってからはずっと幼少期の子育てに対する疑問をもって生きてきた。 本書を読んで記憶というのは、不正確なものだということが多くの実験からわかった。科学的に記憶の抑圧なんていうものは実証されていないことも分かった。 中途半端な心理療法家は怖いなーとおもった。

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2015/12/26

Remembering Our Childhood: How Memory Betrays Us http://www.kagakudojin.co.jp/book/b87050.html

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2014/04/04

何年も忘れない 幼児期健忘 自分が何者かをどうやって知るのか 記憶の再構成 記憶戦争の勃発 偽りを演じる 信念の限界 セラピーの犯罪 イメージを信じて 虐待される真実 フレイド家の確執 真実、あるいはその行く末

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2013/09/13

自伝的記憶をめぐる大論争(抑圧された記憶の回復)について。そのメインは子供のころ受けた性的虐待の記憶の話。宇宙人に誘拐されたという「気づき」→確信についても。人間の記憶というものはこんなにあやふやさなのに,社会では記憶が結構信頼されている。その歪みがもっとも尖鋭な形で現れたのが,...

自伝的記憶をめぐる大論争(抑圧された記憶の回復)について。そのメインは子供のころ受けた性的虐待の記憶の話。宇宙人に誘拐されたという「気づき」→確信についても。人間の記憶というものはこんなにあやふやさなのに,社会では記憶が結構信頼されている。その歪みがもっとも尖鋭な形で現れたのが,児童虐待の記憶論争だったんだろう。

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2011/12/02

記憶が変容するなんて当たり前じゃんと思ってたけど そうでもないのかしら しかし専門家と思われている人からの記憶の埋め込みは怖いな

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2011/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

認知心理学の中における記憶に関する考察。 児童虐待が絡む犯罪が増える中、また児童期の記憶をあることがきっかけで成人してから思い出した時、その記憶の信頼性はどれだけのものなのか。 いくつかのトピックがとても興味深いのだけど、西洋人と東洋人ではその社会性の違いから、記憶に関しての発達も異なる、という事実も面白かった。個人主義と社会主義。

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2011/12/07

記憶はビデオテープの再生のようなものではなく、脳内に断片的に貯蔵されたデータによる再構成なのだ。だから記憶は自分の都合の良いように改変さるし、信用がならない。精神に問題があり人は、性的虐待を受けているはず、と断定する心理療法家や、それによって自分が被害者だと思い込む人たちは、世田...

記憶はビデオテープの再生のようなものではなく、脳内に断片的に貯蔵されたデータによる再構成なのだ。だから記憶は自分の都合の良いように改変さるし、信用がならない。精神に問題があり人は、性的虐待を受けているはず、と断定する心理療法家や、それによって自分が被害者だと思い込む人たちは、世田谷区で放射線によって危険にさせされていると喚く人達を連想させる。

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2011/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前半3分の1は「子供の時の記憶という物は、実は後ですり込まれたことが多い。本当の記憶はまれ」「記憶とは明確に時系列にメモリーされた物ではなく、あくまで後から再構成されて引き継がれてきた物」という、至極まともな科学の読み物。 ところがメインテーマはそれではなく、後半ページを割かれるのは、アメリカで多発する「幼児虐待」の訴えが、実は心理療法士たちのでっち上げなのではないか!という問題提起である。 精神的な悩みを持つ人に催眠術などの手法で幼時の記憶をよみがえられさせて、「あなたの悩みは両親や身近な人たちの、主に性的な虐待が原因なんですよ」と誘導するようなケースが非常に多いらしい。アメリカは元々何かというと精神科医に相談するような風土だが、近年は無資格で開業できる心理療法士が増えてきて、野心的な一部の心理療法士は「治療」と称して、架空の幼児体験を植え付けてしまうのだ。事実、親が子供に突然訴えられるというようなとんでもない事例が多数報告されている。「宇宙人によるアブダクション」なんてのも同じ手法とのこと。 「アメリカは病んでるなぁ」なんて思ったら、我が国にも「甲山学園事件」など同様のえん罪事例はある。気をつけようね。

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