薄桜鬼(参) の商品レビュー
再読はほんとにサクサク読んでしまう 今巻で怒涛の移動、戦、感情あらゆるものが動く 離隊するものも居れば最後まで誠をかがげる者も居る それぞれの思いが交差する巻だよね
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抗えない時代の流れに逆行しようともがき、身も心も傷だらけになっていく土方。そんな土方を、懸命に支えようとする千鶴。新選組を生かすため、己を犠牲にする近藤……事態の好転やハッピーエンドが望めないと分かっているだけに、登場人物たちの抱える熱い想いが、余計に心苦しい。
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回送先:稲城市立第三図書館 第2シーズン前半の文章。見せ場のひとつである「流山の別れ」に向かっていやが応でも期待感をそそられるオーディエンスの感情の高揚感をしっかりと「去勢」させている。実のところ評者はこの「去勢」を評価している。というのも、多かれ少なかれ恋愛シュミレーションゲ...
回送先:稲城市立第三図書館 第2シーズン前半の文章。見せ場のひとつである「流山の別れ」に向かっていやが応でも期待感をそそられるオーディエンスの感情の高揚感をしっかりと「去勢」させている。実のところ評者はこの「去勢」を評価している。というのも、多かれ少なかれ恋愛シュミレーションゲームのなかにある全能感(というのか欲望の発露というのか)をいうなれば標準とした思考様式が確立している中では、そうした思考が通じないのだと言う事自体が「淡々とした文」(先行レビューより引用)と嫌悪感丸出しで受け止められてもなお投げかけ続ける矢島の姿勢は評価するほかないだろう。 実際、この全能感に対する疑念を抱く評者としては、前巻までの文章がそうした全能感をくすぐるような書き方になっているために読みにくく、それがために評価を下げざるを得なかったのだが、ここにきて文章が読みやすくなった印象を強く受ける。 そしてやはりというか、恋愛対象キャラクターの洋装ごとき(と言い切る)で一喜一憂していることの浅ましさを矢島は認識していたと思うとそこはそこでニンマリとしてしまうのだが、それは余談。
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