葛城副編集長の最後の賭け の商品レビュー
うん・・・?
『成澤准教授の最後の恋』のスピンオフ。 葛城の父方の実家は地方の名家だったが、父親が駆け落ち同然の結婚をしていた為、正月の集まりに参加するだけだった。ある日母子家庭の使用人の息子の諒と出会うが、数年後母親を亡くした彼はそのまま葛城家に引き取られる。彼とは帰省の度に楽しい時間を過...
『成澤准教授の最後の恋』のスピンオフ。 葛城の父方の実家は地方の名家だったが、父親が駆け落ち同然の結婚をしていた為、正月の集まりに参加するだけだった。ある日母子家庭の使用人の息子の諒と出会うが、数年後母親を亡くした彼はそのまま葛城家に引き取られる。彼とは帰省の度に楽しい時間を過ごしていたが、ある事がきっかけで葛城家と縁を切ってから会う事はなかった。しかし10年後のある日、諒が上京してきて――!? 何だろう・・・。高遠さんだからもちろん良いんですが、何かあっさり終わってしまったような・・・?葛城が本家を継がなきゃいけない理由が分からないからかもしれません。今の仕事が自分に合っていると分かっているのに辞めるかねえ?諒の言うとおり出版社を買い取ったとしたって、当主の仕事があるんだから編集の仕事なんてやってる時間ないだろうし。まあ、諒の望みだから・・・というんなら分かるけど、そういう訳でもなさそうな・・・。そこら辺が???という感じでした。 それにしても葛城は成澤に愛されてるなあ。理由も聞かずに大金を貸すなんて私ならできないけどなあ。成澤はその後も蒼井と仲良くやってるようで良かった良かった(^^)でも私イラストの高永ひなこさん大好きなんですけど、あれだけ本文で諒は一重だと繰り返しているので、そこは一重に描いて欲しかった!!なので読みながら諒の顔として私の頭の中に浮かんでいたのは、何となくイメージが似てる志水ゆきさんの『是』の氷見でした。
ゴロー
とにかくこれでもか!ってくらい『本家』の人間がする受けへの仕打ちとそれに耐える受けがイライラするワケなんだが、最後の最後にスッとしたよw ナイスキャラ!w そして読む度にやっぱり言ってしまう『高遠作品大好きだ!!』
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「成澤准教授の最後の恋」成澤の親友で文芸誌の副編集長をしている葛城夏彦と葛城本家の使用人、深見諒の恋。 お世辞にも上品とは言えない見た目の夏彦でしたが分家とはいえ旧家の血筋。 幼い頃から葛城家の使用人として仕えていた諒にとって外からくる夏彦は自由の象徴であり憧れでもあったのですね。 高永さんの描く出会いの時のカットがとても素敵でした♪ 囚われの身の姫を救い出す王子(笑)王子は、姫に自分から望んでそこから出てこいと言います。 姫が王子の手をとりハッピーエンド。 しかしこの姫、意外としたたかでした。夏彦、頑張れ!
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諒を想う気持ちに蓋をしている葛城。捕らわれてしまったのは いつかと考える葛城。自由を愛することは葛城本家から離れること。それが風体に現れているのかな? でも心の拠り所は故郷の自然であり、諒なのね。
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諒がかわいい。ただただそれにつきる! 葛城の気持ちが丁寧に描かれているので、諒への思いが胸にしみます。 諒の気持ちがつかめなくて、いっしょにはらはらできるのもいいです。最後のあたりの諒のかわいさといったら…! 読み終えて、幸せな気持ちになりました。
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面白かった!葛城の父の実家が山あいの土地一体を牛耳る一族であるという舞台設定と高遠さんの流麗な文章表現により、文学的な匂いを感じて物語に引き込まれました。恋愛成分を前面に押し出してはいないのに葛城と諒の感情を読み手に伝える高遠さんの筆力がすごい。だからこそ、終盤の高熱にうなされた...
面白かった!葛城の父の実家が山あいの土地一体を牛耳る一族であるという舞台設定と高遠さんの流麗な文章表現により、文学的な匂いを感じて物語に引き込まれました。恋愛成分を前面に押し出してはいないのに葛城と諒の感情を読み手に伝える高遠さんの筆力がすごい。だからこそ、終盤の高熱にうなされた諒のストレートな告白が胸にグッと来ました。そして、恩と義理としきたりによって世俗から隔離されて生きてきた諒の素直な情欲の吐露にヤラれた!今後、葛城は諒に甘々になりそうですよね。で、諒はさりげなく葛城の手綱を握っていそうな…(笑)
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