らん の商品レビュー

秦建日子【著】

2018/10/13

豪族の支配と凶作に苦しむ極貧の村で正太郎がお告げのもと花を探しに旅立ち救世主を連れ帰る。血塗れの世界と、お綾の切ない嫉妬やらんの真っ直ぐさ、助けを求めたり忌み嫌い追い出したりする村人たちの傍らにある苦しさ等、感情が溢れるみたいで、素朴なのに研ぎ澄まされていて、揺さぶられた。未見の舞台が目に浮かんだ。

2012/11/15

道を曲げずに嘘をつかずに生きることは正しいし綺麗だ。ただそうやって生きたこの2人の幸せはどこにあるのか
アンフェアシリーズの原作者ということで元々すきな作家さんだから手に取ったが、冒頭から悲しい物語なんだろうなと想像できた。案の定、もうすっきりさっぱりと次々と...
死ぬのは時に逃げになると頭の片隅で思った。充分知ってるけど、人間は狡いな。いや、狡いのが人間か。

2012/04/18

作者に引かれて手に取りました。

なんとな～く「カムイ」を連想させるような・・・
先が見えすぎちゃうので、さらっと読了。

2012/02/03

図書館にて。
ドラマ「アンフェア」の作者ということでこの人の書く本は何となく気になってはいたけれど、薄くて読みやすそうだったので手に取ってみた。
うーん。使い古された内容で9割がた物語は進んでいく。
ラストシーンは1人の男性を巡る2人の女性の戦いとなったが、きっと作者はこの殺し合いを書きたかったのではないか。
それにしては人が死に過ぎだけど。
ラストとしてはらんの何もかも投げ打って1人の人を愛するという生き方が勝ったような描かれ方だったように思うけれど、現実の人生はいろんなかかわりやしがらみ、善と悪が混在するもの。この小説はリアルさに欠ける。残酷で、昔話にありがちな勧善懲悪のおとぎ話。

2011/12/11

アンフェアの原作本の人だよなあ。
へー時代ものも書いたりするんだーっと思い手に取る。

ものすっごい、あっという間に読める。
展開早っ！
そして容赦ない～！

冒頭読んでるからまあきっとろくなことには
ならないんだろーなーとは思っていたが・・・・・。
救いようのないお話でした。
でもなんでしょう？不思議と読後感はそう悪くなく。
うーん、まあ全体的にお話が軽い感じなので、結末に救いがなくても
そう胸にどんっと重いものが落ちてこないからかな。
「あずみ」の映画観たときと同じような感覚にちょっと似てるかも。

にしても、残酷なほどに身勝手だな、力のない人間、とゆーのは。

2011/08/02

何とも救われない話。みんな死んじゃって。
さすが演出家だけあって場面はイメージしやすかったけど。
小説と思って読むと物足りないかな。
でも、広い意味でのエンタメとして読むならおもしろいと思う。
オババのお告げは結局はずれたってことか。
村はちっとも救われてない。
大殿様は約束を簡単に破り、年貢は重たいまま。
オババどう責任とるんだ！

2011/07/23

リアルさはあまり求めず、恋愛要素を絡めたファンタジー作品（？）。活字の大きさや分量も含め、これで一冊というのは、どうなんでしょう。

2011/07/19

展開が早く、スッと中に惹きこまれ、一気に読み終わった。そのぶん内容が浅いので、物足りない感が。。闇に咲く赤い花は何を救ったのか、少し意外なラストでした！？

2011/06/18

圧政と凶作に苦しむ一の村。救いを求める村人たちに下りたお告げ―闇に咲く赤い花が村を救う―。ひとりの若者が花を探しに旅立つ…（「ＢＯＯＫ」データベースより）

ノイタミナ枠でアニメ化されそうなストーリー。
話は「こうなってこうなってああなるんだろうなぁ」という想像の通りに進んだが、スピード感のある展開でなかなか面白く読めました。

2011/06/14

虐げられた人々でありながら、更に劣悪の環境の中で育つ人々を虐げてしまう。
人の性の醜さの中に、たった一つの親切によって、幸せを求める。
それはまるで、アニメやドラマの脚本のような１冊であり、文字も少なく薄い冊子のような本だというのに、この値段は厳しいです。