零度のシュルレアリスム の商品レビュー
入門書として書かれた本だし、平易な文章で綴られているのだが、なかなか骨のある本でとても面白かった。「あれか、これか」ではなく「あれも、これも」というシュルレアリスムの優柔不断さを欠如としてではなく「倫理」として積極的に捉え直す。シュルレアリスムに関する本というと、主に文学を対象に...
入門書として書かれた本だし、平易な文章で綴られているのだが、なかなか骨のある本でとても面白かった。「あれか、これか」ではなく「あれも、これも」というシュルレアリスムの優柔不断さを欠如としてではなく「倫理」として積極的に捉え直す。シュルレアリスムに関する本というと、主に文学を対象にしたものが多いが、この本はシュルレアリスム絵画についても多くを割いている。通り一遍の概説書とは違う好著だと思う。個人的には色々と目からウロコでした。
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