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夏の日の思い出は心のゆりかご(2) の商品レビュー

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2022/08/15

必要があって、読んだ本 子どものころに読んだ絵本は、心のゆりかご=自分がもどる原点 のようなものになるということには、賛成。 だけど、「絵本は人生に三度」という言葉には、ちょっとした違和感を覚える。 三度出会うということは、それぞれ出会っても、いったん離れるということ。 それ...

必要があって、読んだ本 子どものころに読んだ絵本は、心のゆりかご=自分がもどる原点 のようなものになるということには、賛成。 だけど、「絵本は人生に三度」という言葉には、ちょっとした違和感を覚える。 三度出会うということは、それぞれ出会っても、いったん離れるということ。 それは、柳田さんがどこかで絵本は子どものものなのだから、大人は離れるものだと思っているからなのだと思う。 絵本は、子どもに向かって真摯に作る。 でも、だからと言って子どもじゃなくなったからと言って、離れなくちゃいけないものではないのだと思うのだ。 確かに、自分が子どもだった時、子育てをする時、人生を卒業する間際には、絵本はとても身近になる(あるいは、そうしてほしい)時ではあるけれど、絵本が心に染みるのは、そうした時だけじゃない……と、私は思うのだ。 良本がたくさん紹介されているのは、ありがたい。 でも、それこそ、大人の目線なんだなあ……と思う選書の基準を感じる。

Posted byブクログ

2011/07/16

「絵本は人生に三度 手帖?」という副題がついた柳田さんの絵本レビュー。柳田さんは「心の故郷」という言葉を使って、絵本の世界の持つ独特の魅力を大人になってしまった我々に、再三伝えようとしている。人間には幼少時に深く印象付けられた楽しかった出来事や美しい情景などが、記憶の中に刻まれて...

「絵本は人生に三度 手帖?」という副題がついた柳田さんの絵本レビュー。柳田さんは「心の故郷」という言葉を使って、絵本の世界の持つ独特の魅力を大人になってしまった我々に、再三伝えようとしている。人間には幼少時に深く印象付けられた楽しかった出来事や美しい情景などが、記憶の中に刻まれていて、何かの拍子にそれらが表へ出てきて、懐かしさや美しいものとして心を打つのだという。 「心の故郷」というべき、それらの情景や感覚は、意外にも絵本との出会いによってよみがえってくるものらしい。簡潔な文章と美しい絵、あるいは刺激的な言葉と力強い線で描かれた絵本は、なるほど人々の心の中の幼少時の記憶を強く揺さぶるのかもしれない。

Posted byブクログ