ファントム・カーニヴァル の商品レビュー
これは映像化されたら、目を覆うような血みどろスプラッタムービーになるはず。 こういうのが好きな人にはたまらないのだろうな。 内容自体はそれ程入り込んだ謎解きではなく、何となく想定内の方向へ。 目が抉られ、手足は切断、頭はかち割られと残虐極まりない光景に頭がクラクラしてくる。 夏の...
これは映像化されたら、目を覆うような血みどろスプラッタムービーになるはず。 こういうのが好きな人にはたまらないのだろうな。 内容自体はそれ程入り込んだ謎解きではなく、何となく想定内の方向へ。 目が抉られ、手足は切断、頭はかち割られと残虐極まりない光景に頭がクラクラしてくる。 夏の夜にはこういった読み物もいいのかもしれない。
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18年前に失踪した兄のものらしき遺体が発見され、身元確認のために岩手県警を訪れた幸司は、遺体の所持品から兄の手帳を発見する。手帳のメモから、兄はどうやら発見された思山原という集落で18年に一度行われる秘祭を観に行ったらしいことが判明する。幸司は兄の恋人だった紅璃とともに思山原を訪...
18年前に失踪した兄のものらしき遺体が発見され、身元確認のために岩手県警を訪れた幸司は、遺体の所持品から兄の手帳を発見する。手帳のメモから、兄はどうやら発見された思山原という集落で18年に一度行われる秘祭を観に行ったらしいことが判明する。幸司は兄の恋人だった紅璃とともに思山原を訪れるが、思山原の住人たちはどこか異様で・・・? というような話。 著者は「世にも奇妙な物語」の脚本家。うん、まあTV向け。 ホラー小説としてはよくある舞台設定なので、それなりの筆力がないとこの設定では引っ張れないと思う。怖いはずのシーンで擬音が多すぎて醒めた。
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情景描写が上手い度★☆☆☆☆ こじつけ度 ★★★★☆ 戦慄度 ★★☆☆☆ 冴えないMRとして勤める幸司の元に、18年前に行方不明になった兄、輝が死体で発見されたとの連絡が届く。遺留品には、確かに幸司がプレゼントしたジッポが含まれていたが、輝の死に不審を抱いた幸司は、輝の死体発見現場である「思山原」に向かう。その集落では、18年に一度、村人以外は決して参加することのできない「闇祭」が行われる。そして、今年はその18年目。「闇祭」の夜に明かりを灯したが最期、アカヌラがやって来る。 グロくて、夜寝るのが怖くなるような本を期待していたが、もう読み返すことはないと思う。 ところどころ、オッと思うようなグロテスクな表現もあるが、全体的に単調で、こじつけ感が否めない。話の展開が不自然で、物語の流れに納得できない箇所が、残念ながら多々あった。 (個人的には、無意味な性的表現も若干不快ではあった…) アカヌラの正体明かしもやや唐突で、いまいち内容に入り込めない。どことなく、小野不由美「屍鬼」を彷彿させるが、非現実的な展開をリアルに読ませる点では、到底「屍鬼」には適わないと思う。 作者は脚本家(「世にも奇妙な物語」等)とのことだが、確かに本作も、映像化した方がより楽しめるのではないかと感じた。文章で情景、状況、心情を伝えるのはとても難しいことなのですね。
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ぞくぞくさせられるホラー。わざとらしいほどに善人ばかりの理想郷、外部に一切明かされることのない秘祭、そして徐々に起こる凶事……ホラーのお約束パターンはしっかりと揃っています。なんとなーく、こういう感じのストーリーかなって予測はありましたが。 ……うーむ、こういうふうに持ってきます...
ぞくぞくさせられるホラー。わざとらしいほどに善人ばかりの理想郷、外部に一切明かされることのない秘祭、そして徐々に起こる凶事……ホラーのお約束パターンはしっかりと揃っています。なんとなーく、こういう感じのストーリーかなって予測はありましたが。 ……うーむ、こういうふうに持ってきますか。ビジュアル的にはなかなか派手派手しくってパワフルな印象。しかし恐怖の根源があれだってのは、じめっと嫌な感じがします。さまざまな伏線と張り巡らされた策略にもどんより。陽の部分と陰の部分と、両方楽しめるホラーです。
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