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シベリアの日本人捕虜たち ロシア側から見た「ラーゲリ」の虚と実 の商品レビュー

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2011/10/22

【読書】シベリア抑留問題についてのロシアを代表する研究者であるイルクーツク大学のクズネツォフ氏の本。明日、青山学院大学で開催される予定のロシア史研究会の年次報告会でシベリア抑留関係のシンポジウムが開催され、その際に出席が予定されている。先の大戦の終了後、旧満州などで降伏した日本人...

【読書】シベリア抑留問題についてのロシアを代表する研究者であるイルクーツク大学のクズネツォフ氏の本。明日、青山学院大学で開催される予定のロシア史研究会の年次報告会でシベリア抑留関係のシンポジウムが開催され、その際に出席が予定されている。先の大戦の終了後、旧満州などで降伏した日本人兵士たち約57万5000人がソ連領やモンゴル領に連れて行かれ、厳寒の地において、強制労働を強いられ、うち約5万5000人が抑留中に亡くなられた。この本はその実態をロシア側から研究したもの。抑留中に亡くなられた方々の遺骨は、未だ半分程度しか日本に戻ってきていない。多くの戦没者の遺骨が酷寒のシベリアの地に眠っていることになる。政府では戦後70周年を迎える平成27年に向けて、民間団体等の協力も得つつ、遺骨帰還事業等を進めることとしている。シベリアから生還した方の話を聞くと本当に壮絶だ。現在生還した方も高齢化が進み、90歳前後。悲惨な歴史を繰り返さないよう、しっかりと過去を見つめ、後世代に伝えていかないといけない。

Posted byブクログ