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立原正秋の香気 の商品レビュー

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2016/12/18
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1986年刊行。  「冬の旅」「残りの雪」「春の鐘」の作者である立原正秋に関する人物評伝。  あたかも武士であるかのような峻烈とも、清廉ともいえる生き方と処世。  その一方で、本人が隠蔽しようとするその出自。暗い陰鬱とした感情が見え隠れする行為だ。  このように、立原自身、矛盾に満ちた存在であるが、逆に、それが魅力とも思える。  その来し方を描いた評伝である。

Posted byブクログ