ある被差別部落の歴史 和泉国南王子村 の商品レビュー
1979年の段階で、これほど緻密かつ丁寧に、 被差別部落の歴史を紐解き、純粋な意味での考察にいたっている、 そういった本が発刊されていることに対して、 深く感動したというのが率直な感想である。 印象に残る箇所は多数あったが、そのうちの1つを挙げると、 第9章「仏と神」で、 鎮守...
1979年の段階で、これほど緻密かつ丁寧に、 被差別部落の歴史を紐解き、純粋な意味での考察にいたっている、 そういった本が発刊されていることに対して、 深く感動したというのが率直な感想である。 印象に残る箇所は多数あったが、そのうちの1つを挙げると、 第9章「仏と神」で、 鎮守社(八坂神社)を再建する際の経緯、 祭神を牛頭天王としたこと、 再建後何度も取り壊しを命じられるが、村一体となって守りきったこと、 そのことが、今の私の中で関心を持つという意味で印象に残った箇所である。 この本は、とある被差別部落の歴史をクローズアップした本であるが、 今後、私の教育活動に大きな示唆を与え続けてくれるものと確信をしている。
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