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齋藤孝のざっくり!西洋思想 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2022/01/02

西洋思想の始まり―「アリストテレス帝国」の建設: 1本当の世界は目に見えない?―ソクラテス・プラトンの「イデア」とは 本当に偉大なのは師のソクラテスか弟子のプラトンか 現実なんて「イデア」の影に過ぎない? ピタゴラス学派との出会いが「イデア」を生んだ 西洋思想の「西洋らしさ」は...

西洋思想の始まり―「アリストテレス帝国」の建設: 1本当の世界は目に見えない?―ソクラテス・プラトンの「イデア」とは 本当に偉大なのは師のソクラテスか弟子のプラトンか 現実なんて「イデア」の影に過ぎない? ピタゴラス学派との出会いが「イデア」を生んだ 西洋思想の「西洋らしさ」はどこにあるか 見えるものを信じなかったプラトン イデアを追い求めるからこそ、人は偉いんだ 「善」こそすべて 2すべてを説明しつくすという欲望―二〇〇〇年の間、西洋を支配しつづけたアリストテレスの帝国 西洋文明の「止まらなさ」の根源 「世界」のすべてを説明してしまったアリストテレス やりすぎちゃったよ、アリストテレス プラトンとアリストテレスの違い イデアは遺伝子だった? 「本質錯覚論」の沿とし穴 西洋の民衆は、みんなアリストテレス主義者 3つくりあげられた「神」という権力―キリスト教に利用された西洋思想 世界を説明するただ1つの原理を求めて 批判・否定こそ西洋の「誡実さ」さ」 否定エネルギーを封じ込めたキリスト教 プラトン、アリストテレスを利用した天才アウグスティヌス 信仰からの脱却ー自然科学の誕生 西洋の遺伝子に組み込まれた「否定エネルギー」の復活 キリスト教からの脱却を目指せ―近代合理主義と哲学の完成: 4ゼロ地点は俺だ―デカルト「我思う、ゆえに我あり」の真実 やはり「批判」から始まった近代合理主義 「我息う、ゆえに我あり」の本当の意味 ゼロ地点は俺だー「コギト」と座椋軸の意外なつながり 原点を定めてすべてを位置づけたい デカルトによる「神の存在証明」 5経験より先にあるもの―カントが到達した「コペルニクス的転回」とは 先天的認識―アプリオリとは何か コペルニクス的転回は何をひっくり返したのか 人とイヌは違う世界に生きているー「物自体」を認識できるか あきらまの先に何があったか カントの勝利宣言「俺たち、燃えているぜ!」―「超越論的主観性」 6歴史でさえも理性で動いている―ヘーゲルが目指した哲学の完成 人間理性と歴史を動かす「絶対精神」 「弁証法」とはどういうものか 人間理性の勝利を謳歌 近代的自我の目覚め 一度は「近代合理主義者」になってみる 近代合理主義の価値と限界 哲学をぶっ壊せ―西洋の「中心主義」からの脱却: 7ようやく「神は死んだ」―ニーチェとフーコーが人間を解放した ニーチェが日本人に愛される理由 ニーチェの挑戦状―精神の奴隷状態から脱せよ フーコーが批判した「服従」のメカニズム 自分自身を乗り越える「超人」になれ 精神変化の3ステップーラクダ・獅子・幼子 「力ヘの意思」を持って自らを肯定せよ あなたはいまの人生を「もう一度」と言えるかー永劫回焔 人間が自由でいるために必要なこと 8この世界に「ある」とはどういうことか―ハイデガー・フッサール・メルロ=ポンティ ハイデガーが「存在と時間」 で言いたかったこと 日本人の「本来的な生き方」 世界の中で私たちは出会うー「世界内存在」 一人ひとりが生きるための哲学 他全な自己肯定感を持とう 思い込みをカッコに入れようーフッサールの現象学 本質は直感でつかめ 自分たちの生活感覚を大事にしようー「間主観性」を使う う 重要なのは理性よりも身体であるーメルロ=ポンティの現象学 身体こそが世界をつくっている 9それは「科学」か?「思想」か?―ダーウィン「進化論」、フロイト「精神分析」、マルクス「資本論」 「進化論」による神からの脱却 なぜダーウィンは進化に気づいたのか 科学である進化論が思想となった理由 フロイトが掘り起こした「無意識」のパワー 夢が裏付けたフロイト理論の説得力 性的欲動がすべてを動かす 「関係」にこそ意味があるーマルクス マルクス主義は「科学」か? 「思想」か? 「資本」はお金のことだけではない 10それ自体に意味なんてない。あるのは「差異」だけ?―ソシュールとレヴィ=ストロースから始まった構造主義の破壊力 言葉そのものに孟意味クはないーソシュールの言語学 西洋中心主義からの解放ーレヴィ=ストロース 人類はみな同じ?ーチョムスキーの「生成文法」とは 「関数」で理解できる構造主義 「構造」はどこから生まれるのか

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2021/12/25

プラトンのイデア論が偉大すぎた。そのため、現実世界には存在しないイデアを追い求めすぎ西洋の歴史。キリスト教とも融合してより強固なものになっていく。しかし、デカルトやカントあたりから見えないもの、干渉出来ないものではなく自分たちの精神、理性に目を向けよう。なぜなら、干渉できるものと...

プラトンのイデア論が偉大すぎた。そのため、現実世界には存在しないイデアを追い求めすぎ西洋の歴史。キリスト教とも融合してより強固なものになっていく。しかし、デカルトやカントあたりから見えないもの、干渉出来ないものではなく自分たちの精神、理性に目を向けよう。なぜなら、干渉できるものとできないものを区別できるのは理性を持っている人間だけだからという思想に。その後ニーチェが、存在するかも分からないイデアや理性の存在に頼るのではなく超人になり自分自身で切り開くことを訴える。何かに寄りかかるなということだ。メルロポンティの身体論とフッサールの現象学(純粋な客観性など存在しない)というのが腑に落ちた

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2019/01/20

20190119 中央図書館 プラトンとカントと現代思想(実存・構造・ポストモダン・・)の3つのピークをイメージすれば充分とのこと。最初はイデア、神、次が人間主義と合理主義、そして現在は第三の転換期と。かなり大胆な割り切りだろうが、一般人がアタマの中におさめるべき見取り図はこの程...

20190119 中央図書館 プラトンとカントと現代思想(実存・構造・ポストモダン・・)の3つのピークをイメージすれば充分とのこと。最初はイデア、神、次が人間主義と合理主義、そして現在は第三の転換期と。かなり大胆な割り切りだろうが、一般人がアタマの中におさめるべき見取り図はこの程度で充分とも感じる。

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2018/03/05

初心者むけ。ポイントとなる哲学者。 小話もはさみつつで、思春期のころのくだりがおもしろかった。 C0090

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2016/06/26

「なんとなく」知っていた哲学者の名前などを、この本を機に正しく学び直せて良かった。 人物名を太字にしてあったので読みやすく感じた。

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2012/04/11

ざっくり言ってかなりのスノッブだから哲学思想書を読んだりするのは見栄である。SNSというそれをひけらかすにはもってこいの場もあるし。 やさしい本ではひとを驚かせたりあきれさせたりできないので、できるだけヘンなやつを選んで無理して読む。 でもそんなことばかりに熱中していても難解本だ...

ざっくり言ってかなりのスノッブだから哲学思想書を読んだりするのは見栄である。SNSというそれをひけらかすにはもってこいの場もあるし。 やさしい本ではひとを驚かせたりあきれさせたりできないので、できるだけヘンなやつを選んで無理して読む。 でもそんなことばかりに熱中していても難解本だと結局 何も頭にはいらないから、ウンチクの種にならない。これも困るので、時々子ども向けの本で知識を仕入れるわけだ。 デカルトを数学者としてとらえるお説は早速頂きである。

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2012/02/26

今まで全く知ろうとしなかった分野の教養をと思い、読んでみますた☆ 本書は、西洋思想の流れを大きく3つの山脈に分けて説明がされています。 誰が何を発言してどうなったのか、が分かりやすく書かれています。 高校時代に倫理の授業で全く興味がなかった考え方が、「あぁそうだったのか。」...

今まで全く知ろうとしなかった分野の教養をと思い、読んでみますた☆ 本書は、西洋思想の流れを大きく3つの山脈に分けて説明がされています。 誰が何を発言してどうなったのか、が分かりやすく書かれています。 高校時代に倫理の授業で全く興味がなかった考え方が、「あぁそうだったのか。」ととても納得をさせられます。 今の日本人の考え方を考え直すよいきっかけとなりそうな予感がする一冊です☆

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2018/10/31

思想というとっつきにくいテーマを、斎藤節でかみ砕いて説明しているので、わかりやすい。氏の本領発揮といった感もある。「3つの山脈」というフレームワークを使っている点も、思想史の流れをとらえやすい。プラトンのイデア論が、キリスト教の神の存在にとって都合がよかったという説明は目から鱗だ...

思想というとっつきにくいテーマを、斎藤節でかみ砕いて説明しているので、わかりやすい。氏の本領発揮といった感もある。「3つの山脈」というフレームワークを使っている点も、思想史の流れをとらえやすい。プラトンのイデア論が、キリスト教の神の存在にとって都合がよかったという説明は目から鱗だった。 「ざっくり」シリーズの中では一番読み応えがあるようにも思う。 ・カント:人間は、経験的認識に先立つ先天的な認識(ア・プリオリ)をもつ。自分と違ったとらえ方があること、自分が対象自体をとらえられていないことがわかる(超越論的主観性)。イデアの追及をあきらめた。 ・ヘーゲル:歴史は精神が人間の活動を通して、その本質を実現していく過程。フランス革命を社会に真の自由をもたらした人類の到達点と考えた。人間の歴史は、弁証法的発展をしている。 ・ニーチェ:「ツァラトゥストラはかく語りき」で、背後世界の真理に縛られず、人間は自分自身が主人公であるから、強い風の吹く山の上に一人で立って、孤独になりきれと主張。

Posted byブクログ