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ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻1968 の商品レビュー

4.5

7件のお客様レビュー

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2024/08/18

この本は写真家ジョセフ・クーデルカによるソ連のプラハ侵攻の様子を収めた写真集です。 美しいプラハの街に大量の戦車と完全武装の軍人たちが押し寄せ、武力で制圧。 これにより、抑圧からの自由を求めたプラハの春は完全に終焉を迎えることになってしまいました。 その緊迫したプラハ情勢をリアル...

この本は写真家ジョセフ・クーデルカによるソ連のプラハ侵攻の様子を収めた写真集です。 美しいプラハの街に大量の戦車と完全武装の軍人たちが押し寄せ、武力で制圧。 これにより、抑圧からの自由を求めたプラハの春は完全に終焉を迎えることになってしまいました。 その緊迫したプラハ情勢をリアルに体感できるのがこの作品です。

Posted byブクログ

2021/01/04

プラハの春を圧殺したワルシャワ条約機構軍によるプラハ侵攻を市民の目線で撮ったジョセフ・クーデルカ命懸けの写真集。報復の危険があったため撮影から40年経って初めて公開された写真が大半なんだそう。 この写真集を手にしなかったら『プラハの春』についてきちんと知ることはなかったろう、そ...

プラハの春を圧殺したワルシャワ条約機構軍によるプラハ侵攻を市民の目線で撮ったジョセフ・クーデルカ命懸けの写真集。報復の危険があったため撮影から40年経って初めて公開された写真が大半なんだそう。 この写真集を手にしなかったら『プラハの春』についてきちんと知ることはなかったろう、その当時の細かい様子も書かれていてとても勉強になりました。が、しかし、読むと数十分もかかってしまう場面を1枚の写真で伝えてしまう凄味にやられました。 こちらに向かってくる市民が乗る1台の原チャリに対しあちらに向かっている無数の戦車群の暴力性。この1枚で写真集の幕開きなのですが、この1枚がすべてを物語っているとも言える。力を持つ者はこういうことするんだよな。が、クライマックスはこの戦車群を囲い停止させる無数の民衆の姿。 この2枚が圧巻ですが、でも戦車の周りでのほほんと談笑したり、侵攻軍の兵士と楽しげに話したりするプラハ市民の写真が好きかも。兵士たちもみんながみんな使命感に燃えているわけじゃないだろうしね。サボれサボれ!

Posted byブクログ

2014/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] プラハ市民はいかに戦車と向き合ったのか? 20世紀の歴史的実験であった“プラハの春”の圧殺と、言葉を武器とした抵抗のすべてをとらえた画期的ドキュメント。 ロバート・キャパ賞受賞のクーデルカの傑作が、初めて明らかになる。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ

2012/08/23

プラハの春を撮った傑作写真集。 中の人として内側から撮影した写真からは プラハの人々の熱気が強く伝わり 自分もそこにいるような 圧倒的な臨場感を生み出している。 資料としても一級品。

Posted byブクログ

2011/09/07

カタログで見ると写美で見た時とはまた違った感覚がしました。写真よりも文字情報が記憶に残ります。当時のラジオ局が必死にプラハ市民に平常心を保つよう訴えかけたことは功を奏して、ソ連軍を歓迎しない旨は皮肉のきいたイラストとビラで表現したことまで、記録写真になっていました。

Posted byブクログ

2011/08/13

 東京都写真美術館で開催された展覧会「ジョセフ・クーデルカ プラハ1968」(2011年5月14日~ 7月18日)の公式カタログ。しかし、展覧会のために編集されたものではなく、数年前にクーデルカ本人による写真の選択により、編集・出版された写真集の日本語訳版である。

Posted byブクログ

2011/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カタログ¥3990は安いと思う。 http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1353.html 戦車に乗っている若い兵士に向かって、母親くらいの年齢の女性が訴えかけてたり、素手の市民が戦車を二重三重に取り囲んでる写真。 銃撃戦があったあとも、ソ連軍の兵士と話をするために装甲車に近づいて行く人がたくさんいたらしい。 写真には武器を手にした市民のすがたはほとんど写ってなくて、チェコスロヴァキアの国旗とロシア語のメッセージが書かれたビラを持った人ばっかり。 当時のプラハの新聞とか(地下新聞とか。。)ビラの文章をみると 凄く冷静で、的確な言葉で書かれていて 戦車に言葉をもって対抗したって言われている意味がよくわかります。 プラハに行ったとき、街は古い建物がたくさん残っていて もちろん昔からの古本屋とかたくさんあって。。。 40年前、この道をソ連軍が戦車で通ってたなんて想像できなかったけどヴァーツラフ広場の写真をみて、あ~ほんとにあったことなんだなって改めて実感しました。 そしてチェコスロバキアの人たちが、プラハと自分たちの国を守るためにいかに理性的に行動したかが写真から伝わってきます。 写真家はこの時30歳で、今の私と同じ年。 彼はこのフィルムをアメリカに持ち出すことに成功して匿名で発表。ローバート・キャパ賞を受賞したそうです。 すごい。 .

Posted byブクログ