翼の贈りもの の商品レビュー
相撲のような読書でした。しっかり相手の廻しを握り締め、相手の呼吸を読み気合いを入れ続けていないと土俵から振りだされてしまいます。何度か敗北を味わいながらも、詐欺的見せ物師を描いた「ジョン・ソルト」が一応理解できたように思います。箱の中で人を切るような真似をして成功しなかったのです...
相撲のような読書でした。しっかり相手の廻しを握り締め、相手の呼吸を読み気合いを入れ続けていないと土俵から振りだされてしまいます。何度か敗北を味わいながらも、詐欺的見せ物師を描いた「ジョン・ソルト」が一応理解できたように思います。箱の中で人を切るような真似をして成功しなかったのです。最初から芝居なのですが、望んではいない望んだ結果になってしまい、即座に「罰が当たった」と悟ります。なんだか作者に妖怪というか、異生物の要素を感じます。闇設定なのにメルヘンぽいのが、トッキュウジャーのグリッタ嬢を思い出しました。
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11篇収録。 辛辣・・・ 好きだったのは 「だれかがくれた翼の贈りもの」 「最後の天文学者」 「雨降る日のハリカルナッソス」 「マルタ」 「優雅な日々と宮殿」
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SFなんだかファンタジーなんだかよくわからないお話11編。わけのわからない人を食ったようなものから、残酷さを孕んだ美しい童話のような作品まで手広い。敢えていうなら突飛な発想が共通テーマ、かな。理解しきれたとは到底言えないけど、それでもどの話もなにか心に残る作品集だった。全部良かっ...
SFなんだかファンタジーなんだかよくわからないお話11編。わけのわからない人を食ったようなものから、残酷さを孕んだ美しい童話のような作品まで手広い。敢えていうなら突飛な発想が共通テーマ、かな。理解しきれたとは到底言えないけど、それでもどの話もなにか心に残る作品集だった。全部良かったけど、挙げるなら雨降る日の〜、マルタあたりのしょうもないさが大ヒットだった。もっと読みたい。悪名高い九百人のお祖母さんがすごく気になる…w「まるで物語の出だしにでもなりそうな調子だな、苦虫ジョン」!
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