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妖恋 男と女の不可思議な七章 の商品レビュー

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2019/08/14

副題にもあるように、男女のどこか不可思議な恋物語でしたが、その奥に潜むのは情か、愛か、欲か、それとも・・・。 「心中薄雪桜」真実は誰にも分からない。確かなことはそう、死んでみれば分かる。 「螢沢」痴情のもつれをつつくのは、生者だけとは限らない。 「十六夜鏡」ある意味一番皆川節が効...

副題にもあるように、男女のどこか不可思議な恋物語でしたが、その奥に潜むのは情か、愛か、欲か、それとも・・・。 「心中薄雪桜」真実は誰にも分からない。確かなことはそう、死んでみれば分かる。 「螢沢」痴情のもつれをつつくのは、生者だけとは限らない。 「十六夜鏡」ある意味一番皆川節が効いていた気がする・・・。人形師は・・・どっちの意味で・・・由吉さんを囲ったの・・・??? 「春禽譜」いやでも弥三郎さんは悪い男っていうかヤベー野郎だよ・・・、と冷静になったところでお三輪ちゃんのラスト・・・。怖いけど・・・そんな女にしたのは誰なのか。 「妖恋」一番分かりやすくあやしの恋だったな・・・。あやしのものでも、一途な思いは人間と同じなのだ、ってのが切ない・・・。 「夕紅葉」収録作で一番好きです。悲しいけども。独りよがりな気持ちでもなんでも、燃え上がった恋だったのだ。 「濡れ千鳥」人間味のない男と唯一持てた繋がりを咲かせて。

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2009/10/07

 初☆皆川博子体験。面白いなー。初読では最後の朝顔の短編が好き。ぽんぽんと、過去を語るシーンが入ってくる短編なんですが、一行あけも章区切りもなく地続きの文章で処理していて見事。蒔絵みたいな感じでするする読みました。

Posted byブクログ