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“異色"創業者の発想 勝ち抜くための12カ条 の商品レビュー

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2014/03/16

いつの時代も個性豊かな創業者はいるものだ。アップルのスティーブ・ジョブズ、ソフトバンクの孫正義など21世紀にもさんさんと輝く創業者は数知れず。そんな中、神保町の古本屋で偶然発見した今回の本。1980年に出版されたものだがなかなか面白い。個性派ぞろいの創業者と対談をしたのが田原総一...

いつの時代も個性豊かな創業者はいるものだ。アップルのスティーブ・ジョブズ、ソフトバンクの孫正義など21世紀にもさんさんと輝く創業者は数知れず。そんな中、神保町の古本屋で偶然発見した今回の本。1980年に出版されたものだがなかなか面白い。個性派ぞろいの創業者と対談をしたのが田原総一郎。  京セラの稲盛和夫、日本警備保障の飯田亮、日清食品の安藤百福、代々木ゼミナールの高宮行男など今も存在感のある企業の創業者が取り上げられている。  あれと思ったのが、代ゼミの創業者だ。1917年に、北海道滝川市の御岳神社の神官の長男として生まれ、国学院大学神道部卒業とある。田原総一郎もアレと思ったとある。神官を目指して東京に出てきて、それが予備校の経営者になるとは。 高宮の一番好きな言葉は、「鶏口となるとも、牛後となることなかれ」と即座に答えたと書かれている。そのことを証明するのが、一番好きとある。日本一の神主になるには東京だ。良い大学でよい成績をとる。徴兵で軍隊に取られて盛岡予備士官学校に入って、1300人くらいいてそこで一番だったと述べている。 その後、いろいろあり、予備校経営に乗り出した。自分の子供たちが受験生で、当時の予備校の設備といい、講師陣といい、予備校に通う受験生のイメージといいよくなかったので、「予備校のイメージを一新してやろう」と思い予備校経営に乗り出したとある。実力も人気もある先生方をどう口説いたかという質問に対して、素人の強みで「真正面から」松岡修三並の熱い思いをぶつけて、何回も頼み込んだ買いがあって「君の、その熱情にほだされた。一つ、自分も本気で取り組んでみよう」と言われたとある。 今じゃ、日本全国に代ゼミの校舎のみならず「サテライン」代々木校舎からの人気講師の実況生中継を提携している予備校や塾にも配信するところまで成長している。代ゼミで良かった講師と言えば、現代文の田村秀行講師、古文の土屋博映講師、英語の西谷昇二講師だな。特に田村の「現代文講義」シリーズは、現代文も感覚ではなく論理で溶けることを教えてもらって衝撃を受けたのを覚えている。現在、ブロードバンド予備校に田村講師は登場している。 ネットで見たら「代ゼミタワー」が載っている。いつの間にそんなに立派なものを建てたのか。今でのけっこう儲けている証拠かな。 本を読んでいると時代を感じさせる内容がある。1980年に発行されたものでもうあれから34年たつが、今の時代に読んでも面白い。 代ゼミ http://www.yozemi.ac.jp/ ブロードバンド予備校 http://hp.bby.jp/teacher_s/index.htm#tamura

Posted byブクログ