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みちくさの名前。 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2023/06/08

図書館の牧野富太郎特集コーナーで出会った本。『牧野植物大図鑑』を愛読している著者が、4人の講師に道ばたの草の名前を教わりながら覚えていく「みちくさ」の話。 晩秋の代々木公園を柳生真吾さん 冬の青山界隈を諏訪雄一さん 六月の野川公園を梅田彰さん 春の鎌倉を森昭彦さん 夏の八ヶ岳高...

図書館の牧野富太郎特集コーナーで出会った本。『牧野植物大図鑑』を愛読している著者が、4人の講師に道ばたの草の名前を教わりながら覚えていく「みちくさ」の話。 晩秋の代々木公園を柳生真吾さん 冬の青山界隈を諏訪雄一さん 六月の野川公園を梅田彰さん 春の鎌倉を森昭彦さん 夏の八ヶ岳高原を柳生真吾さんと歩く。 (園芸家の柳生真吾さんは2015年5月逝去された。) 私も"道ばた授業"に参加できて楽しかった〜。植物の名前の由来がわかり、したたかな生存戦略に驚かされてしまった。秋の七草を「おすきなふくは?」で覚えると教えてもらえたことも思わぬ収穫。 とりわけ植物を「この子」と呼ぶ著者と講師らの愛は半端なくて、牧野博士の「雑草と言う名の草はない」の言葉が思い出された。  みちくさで出会った植物たちの写真で飾られた表紙が素敵。一緒に借りてきた『写真でわかる雑草の呼び名事典』を見ながら読み進めたので、身近な植物をより深く知ることができた。 

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2018/05/28

ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて不定期連載された「みちくさの名前。」を再編集、待望の書籍化。植物の生き方から名前の由来まで、楽しい“道ばた授業”。あなたはいくつ言えますか。(e-honより)

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2017/06/10

1948年熊本市生まれ、吉本由美さんの「みちくさの名前。」、2011.4発行です。いいタイトルですね(^-^)吉本由美さんとゲストの「散歩園芸」とでも申しましょうかw、楽しい本です。人は勿論ですが、花や草でも名前はとても大事ですね。名前を知るとグーッと近くなります。私もウォーキン...

1948年熊本市生まれ、吉本由美さんの「みちくさの名前。」、2011.4発行です。いいタイトルですね(^-^)吉本由美さんとゲストの「散歩園芸」とでも申しましょうかw、楽しい本です。人は勿論ですが、花や草でも名前はとても大事ですね。名前を知るとグーッと近くなります。私もウォーキングをしていて、何回か挨拶を重ねると、「私は〇〇ですが、お名前を教えていただけますか」と尋ねています。それで親近感が一気に倍増します(^-^)この本は、日頃、草に馴染んでる方にぴったりの本だと思います。

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2016/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 今年の春、奥多摩の里山でたくさんの草木を見て不思議な花もあるなぁと、植物図鑑でも読まなきゃと思っていたところ。ラン系知人のFBで本書が紹介されていて、これ幸いと読んでみた。図書館で他に予約もなくサクっと借りられた。  入門書としてはお手頃だった。なにしろ「ほぼ日」だ。 ブログ的なたわいもない会話の応酬で紙面の大半が占められていて半分居眠りしながらでも読み進められる。ここで興味を持ったら、ハンディでもいいので植物図鑑を入手するべきだろうな。  まぁ、読ませる術には長けていて、気軽に読める。著者がその道の先生達と「みちくさ」しながら雑草の知識を教わっていくのだが、最初の登場人物が柳生真吾氏だ。しかも我が家至近の代々木公園からスタートするから読みやすいことこの上ない。そして最後も、柳生氏の本拠地の八ヶ岳を訪れて、本格的に植物を学んでいくという更なる奥の細道が示される構成になっている。  各章で、さまざまな先生に教えを請いながら「みちくさ」を重ねていくが、植物の名前は、由来や特性を知って初めて腑に落ちて覚えていけるもの。そうして、”久しぶりに会った人と名前が思い出せないのにいかにも判っているような口ぶり素振りで話しているときの、居心地の悪さに似た気分”を味合わなくなるのは嬉しいことだ。  外来種の問題なども興味深い。植物そのものだけでなく、農産物としての植物の受粉の為に輸入されたハチが逃げ出し、日本固有の種の存続を脅かしているという話(ホタルブクロとセイヨウオオマルハナバチの問題)は、ほんの一例だろうけど他の外来種と固有種との間の問題と同根、由々しき話だ。多くが人間の都合によるものだが、たかが植物されど植物、著者が「動物を生かすも殺すも植物次第」と記すように、その存在の大切が学べる。  この手の植物関連の話を読むといつも思うのが、その生存のための戦術・戦略の巧みさだ。 けっして「雑草魂」などと一言で語れるようなものじゃない。ただ踏まれても、引きちぎられてもひたすら根を張り芽を伸ばすだけの根性論じゃないのだ。  ベタっと地面に張り付いて一見愚直に春を待つタンポポ類の「ロゼット」という越冬方法も、種から芽を出す種類より、春が来たら一歩でも先んじようとする高等戦術だ。カタバミだって昼間の疲れでクタっと葉を畳んでうなだれているのではなく、光合成に必要な熱を少しでも温存しようと夜には葉を半分にする(片葉にするからカタバミという説もある)。”左右の重みのバランスが取れるよう、螺旋状に茎を巻きながら花をつける”ネジバナは”力学も熟知”しているとは恐れいる。  人間が、己の不器用さや愚直さや真面目なところだけを前面に「雑草魂」なんて言っているのを、当の雑草たちは鼻で(いや、花で?)笑っているに違いない。人間よりよほど器用で巧妙で裏をかく戦術に長けているのが雑草なのだ。  面白いなぁ、植物の生き残り戦略。こうしたエピソード的な話を知れるのは、網羅的、一覧的に見れる植物図鑑とは一味違った軽めのエッセイのいいところ。  とはいえ、これを読んだ後には、植物図鑑を手にしたいな、と思うのであった。

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2015/11/09

読書録「みちくさの名前。」3 著者 吉本由美 出版 NHK出版 p153より引用 “森 地獄の釜にふたをして、死人も帰して しまうほどの薬効がある、という意味でこう いう名前に。” 目次から抜粋引用 “代々木公園でみちくさ  冬の都会でみちくさ  のがわでみちくさ  春の鎌...

読書録「みちくさの名前。」3 著者 吉本由美 出版 NHK出版 p153より引用 “森 地獄の釜にふたをして、死人も帰して しまうほどの薬効がある、という意味でこう いう名前に。” 目次から抜粋引用 “代々木公園でみちくさ  冬の都会でみちくさ  のがわでみちくさ  春の鎌倉でみちくさ  見分けにくいみちくさ”  インテリアスタイリストである著者による、 街中や野原にある普段は気にかけないような 草を紹介する一冊。 ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」での連 載をまとめたもの。  かわいらしい花を付けるものからとても地 味な草まで、植物と縁の深い人たちと一緒に 散歩しながら解説されています。  上記の引用は、ジゴクノカマノフタという 植物についての一文。 名前はなんとも大仰で恐ろしそうですが、昔 の人はとてもありがたい薬草だったのでしょ うね。 こういう面白い名前があるので、昆虫にして も植物にしても、日本には和名という仕組み があるのは楽しいところだと思います。 殆どの動植物に個々の名前をつけているのは、 世界でも少数派らしいですね。  足元の草を観察しながら、ふたりでさんぽ をしている雰囲気が、とても温かい一冊です。 ーーーーー

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2015/05/08

道端に咲いてる草花の名前をぱっと言えたらかっこいいな。名前を知ってるだけで、その植物への親しみが格段に増す気がする。そんな思いで手に取りました。 ひとつひとつにまつわるエピソードが面白かったです。エッセイとしてもとても楽しめます。 ただ、ボリュームが多くて半分ぐらいで断念しちゃい...

道端に咲いてる草花の名前をぱっと言えたらかっこいいな。名前を知ってるだけで、その植物への親しみが格段に増す気がする。そんな思いで手に取りました。 ひとつひとつにまつわるエピソードが面白かったです。エッセイとしてもとても楽しめます。 ただ、ボリュームが多くて半分ぐらいで断念しちゃいました。機会があったらまた読もう。

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2014/05/16

常々、花の名前を言える人になりたい願望があった。それで惹かれたタイトルだったが、コンセプトも私の願望とまるで同じだったため終始、非常に楽しく読むことができた。私にも道草の先生、いないかなあ。 もっともっと続きが読みたい。きっと終わりはないんだろうけど。

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2013/04/19

NHKの番組でみて、いつか必ずほしいと思って数年、やっと自分の書棚にやってきてくれました(*^^*) 『雑草』でひとくくりにしちゃうとそれまでだけど、ひとつひとつ丁寧に見ていく内容が良いです。 普通の図鑑だと、色々載っていて自分の知りたい草にたどり着くけど、そうじゃない草がたくさ...

NHKの番組でみて、いつか必ずほしいと思って数年、やっと自分の書棚にやってきてくれました(*^^*) 『雑草』でひとくくりにしちゃうとそれまでだけど、ひとつひとつ丁寧に見ていく内容が良いです。 普通の図鑑だと、色々載っていて自分の知りたい草にたどり着くけど、そうじゃない草がたくさんで、あまり好きじゃなかった。 歩いて見つけた草たちを知るって内容が自分の知りたい草、知らなかった草の配分が丁度良いです♪

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2011/11/03

ちょっとした植物図鑑を手元に置きながら、この本を読むと面白い 知らなかった植物のうんちくがいっぱい。

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2011/10/12

著者がその道の達人と共に、道ばたの草「みちくさ」の名を見て歩いた記録。それぞれの草にまつわるエッセーがそれぞれについている。 表紙は有川浩の『植物図鑑』にも似た印象。 ゲストの柳生慎吾が、秋の七草は「おすきなふくは?」と覚えるとよいと教えている。山上憶良の旋頭歌がなかなか頭に入...

著者がその道の達人と共に、道ばたの草「みちくさ」の名を見て歩いた記録。それぞれの草にまつわるエッセーがそれぞれについている。 表紙は有川浩の『植物図鑑』にも似た印象。 ゲストの柳生慎吾が、秋の七草は「おすきなふくは?」と覚えるとよいと教えている。山上憶良の旋頭歌がなかなか頭に入らないので、これからはこちらで覚えておこう。

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