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江戸の都市計画 の商品レビュー

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2024/10/25

 天下のお膝元である江戸という都市を宗教デザインの側面から見てみると、徳川幕府と朝廷のダイナミックな対立があったことに驚きました!  朝廷を中心としたそれまでの尊王思想から、幕府を中心とした新たな思想へと転換する。 そのために江戸という土地が選ばれ、それまで日本で発達した陰陽道...

 天下のお膝元である江戸という都市を宗教デザインの側面から見てみると、徳川幕府と朝廷のダイナミックな対立があったことに驚きました!  朝廷を中心としたそれまでの尊王思想から、幕府を中心とした新たな思想へと転換する。 そのために江戸という土地が選ばれ、それまで日本で発達した陰陽道や宗教観の粋を尽くした寺社などの配置が行われていたのは面白いと感じました。 また、天照大御神に並ぶ神になろうとした徳川家康とそれをプロデュースした天海の話にはその壮大さにフィクション小説を読んでいるような気持ちになりました。    坂上田村麻呂や平将門など有名な歴史上の人物たちが関わった宗教的なデザインが江戸にも繋がっているのが面白く、これまでの日本呪術の集大成のようであり、呪術廻戦みたいに感じました笑  1996年発行の本なので、さらにいろんな発見がありそうで江戸に隠された宗教的な意図が他にも見つかっているんじゃないかとワクワクした読後感でした!  

Posted byブクログ