遺伝マインド の商品レビュー
タイトルがミスリーディング。 遺伝子についての知識を前提にして、社会問題を考えようというような内容の本。
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身長や疾患について遺伝の影響が大きいということについては特に問題視されることはありませんが、認知能力や性格、犯罪傾向まで遺伝の影響を受けるということになると反対派が増えると思います。 頭の中まで遺伝の影響が大きいとなると教育や更生の意味が大きく変わり、努力や勤勉さに未来への希望が...
身長や疾患について遺伝の影響が大きいということについては特に問題視されることはありませんが、認知能力や性格、犯罪傾向まで遺伝の影響を受けるということになると反対派が増えると思います。 頭の中まで遺伝の影響が大きいとなると教育や更生の意味が大きく変わり、努力や勤勉さに未来への希望が無くなってしまいます。 本書では膨大なデータを元に遺伝の影響が細かく数値化されており、特に音楽、言語能力、数学的能力や精神疾患に遺伝の影響が強く現れるとしています。 また、家庭環境の影響は小さく、家庭以外の影響が大きいということです。さらに、厳しい環境ほど遺伝の影響が現れるということです。 子どもの能力は遺伝に縛られ、家庭環境は関係ないということです。唯一親ができることは、非共有環境をやんわりと与えることぐらいなんでしょう。 確かに、40億年を生き残ったDNAの歴史を考えたときとき、人間のエゴや知識で遺伝を超えることは難しいと思いました。
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遺伝子は私たちの日常の行動や心の働きに影響を及ぼすのでしょうか。 それとも遺伝子と人間行動や心理とは無関係なのでしょうか。 本書はこの問題に取り組むものです。 【熊本県立大学】ペンネーム:渡邊榮文
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最新の知見の紹介。あとちくま新書の『遺伝子の不都合な真実』に書いてる話を詳細にしたもの。ただし10年前のブルーバックス『心はどのように遺伝するか』の方が書き方はおもしろいのでいっしょに読みたい。でも10年でずいぶん進んでんだなー。
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