熊金家のひとり娘 の商品レビュー
ハッピーエンドでは無いと思うけど、結局何だったんだろうという感覚が残った。 一子の家の事情や歴史について掘り下げられるわけではないので 世間を知らず、実態のないものに囚われ続けたようにも見えるし、 どう抗っても運命には逆らえなかったようにも思えるし。
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全体的にジメジメした雰囲気。 北海道の孤島の祈祷師の家に生まれた代々の娘の人生。 因習から逃れようとする娘のもがきと、母と子というまさきさんの得意分野を絡ませてのお話。 話があちこち行き過ぎたけど好きでした。
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新聞の書評で見たんだったか、いつ予約したのかもあまり覚えていなかったのですが、はじめましての作家さんでした。 しがらみとか、運命とか、抗えないものとか、何かしら背負っている中で、一つ一つ選択していく辛さ。 辛さを背負っている人ばかりで、猛暑の中読むのは、なかなかつらいものがありま...
新聞の書評で見たんだったか、いつ予約したのかもあまり覚えていなかったのですが、はじめましての作家さんでした。 しがらみとか、運命とか、抗えないものとか、何かしら背負っている中で、一つ一つ選択していく辛さ。 辛さを背負っている人ばかりで、猛暑の中読むのは、なかなかつらいものがありました。 2021/7/28読了
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
北海道の孤島で代々お祓いを生業にしている熊金家のひとり娘の一子。 母は自分を置いて島を出て、ある日骨になって戻ってきた。 一緒に暮らす祖母はぶっきらぼうで 中三になっても初潮が来ない一子にイライラしていた。 初潮が来たら島の男を交わって女の子を産むこと。 一子に課せられたそれから逃れたくて、逃げるように島をでた中三の頃。 島を出て2人の娘を産んだ一子。 一子の夢だった男の子ではなかったことで、 女として生きることに戸惑うことになる長女の明生の生きづらさ。 中三の時に同級生と逃げたこと。 姉の苦悩も知らずに、母が大好きだったのにある日いなくなってしまったことをずっと気に病んでいる次女の愛子。 一子が行方不明になり、姉妹が再び再会した時 母が生前に書いた手紙によって、事実を知ることになる。 一子は北海道から逃げて悪い男に捕まり 逃げ切れたものの夫になる男は人を殺める。 祖母の亡霊と罪の意識に苛まれ、 近所で偶然出会った男と、駆け落ちする。 その男との間に宿った3人目の子供は、念願の男の子だった。 孤独で、浅はかで、後悔ばかりの一子の一生。 人間らしいけどね。寂しいもので。 それでも彼女の一生の隅々に、愛はあったのはわかる。
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最初は引き込まれて読み始めたが、どんどん時系列が進むにつれ関係性が分散され過ぎて、最後は消化不良で終わってしまった。
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自由奔放(ちょっと違うけど)に生きても、死ぬ間際には娘たちの幸せを想像している。なんかその落差に、親子ってそんなもんだよなぁと思った。苦しみの世代間連鎖なのねぇ。
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北海道の孤島でお祓いを生業としている熊金家、そこに生まれた一人娘の宿命。その宿命から逃げ出した女性。そんな設定が面白そうだったので読んでみた。 それなりに面白かったけれど、読み終えてから時間が経ってしまったせいなのか、コメントをアップしようにも何も残っていない事に気付いてしまいま...
北海道の孤島でお祓いを生業としている熊金家、そこに生まれた一人娘の宿命。その宿命から逃げ出した女性。そんな設定が面白そうだったので読んでみた。 それなりに面白かったけれど、読み終えてから時間が経ってしまったせいなのか、コメントをアップしようにも何も残っていない事に気付いてしまいました。 と言う事は、それなりだったということかも?
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