少女たちの羅針盤 新装版 の商品レビュー
ここ最近読んだミステリーでは、〇〇先生いわく頭抜けていたので★5つ ①映画撮影に望む新人女優の「わたし」には、整形してまで隠し通すべき4年前の暗い過去がある。誰にも知られていないはずだったが、いざ撮影地に入ると監督以下共演者やスタッフまでもが不穏な対応。疑心暗鬼なわたしに、つい...
ここ最近読んだミステリーでは、〇〇先生いわく頭抜けていたので★5つ ①映画撮影に望む新人女優の「わたし」には、整形してまで隠し通すべき4年前の暗い過去がある。誰にも知られていないはずだったが、いざ撮影地に入ると監督以下共演者やスタッフまでもが不穏な対応。疑心暗鬼なわたしに、ついに脅迫状が届く… ②演劇を通して仲良くなった女子高生4人が家庭環境や部活動の悩みを抱えつつ「羅針盤」という演劇団体を立ち上げる。横やりと障害に立ち向かい一定の評価を得たが、メンバーの1人が暴行され自死してしまう… ①②が交互に進んでいく2部構成 「わたし」とはメンバーの誰なのか、言ってしまえば読み手が間延びしたり中弛みを感じるプロットであるが、一気読みさせるリーダビリティがあった。女子高生を描いた軽めの文体なのも良い フーダニットとホワイダニット。羅針盤パートである②が終わっても犯人は分からず、この作者なら最後の一行系ミステリにしても面白かっただろう 犯人の動機は納得できる範囲内、物理的伏線もニッチかつユニークなネタで楽しめた
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全体的に感情移入を許しきらない乾き切った文体が「失った青春を回想している」ような印象をつくってるように思えて、なんとも言えず切なくなりました。 一方、抽象的な言い方ですが「犯人」が「犯人」として描かれてしまったのが少しだけ残念でした。 すごく「犯人的」な動機づけと「犯人的」な...
全体的に感情移入を許しきらない乾き切った文体が「失った青春を回想している」ような印象をつくってるように思えて、なんとも言えず切なくなりました。 一方、抽象的な言い方ですが「犯人」が「犯人」として描かれてしまったのが少しだけ残念でした。 すごく「犯人的」な動機づけと「犯人的」な言動のもとに、この人物が作られ、消費されてしまったような。物語の「どんでん返し」の都合のもとに、動かされてしまったような。それこそ演劇で言う「演出が見えてしまう」状態。 とても緊張感のある素晴らしい物語だったので、そこだけがほんの少し、ほんの少しだけ残念でした。
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メンバーの死によって活動を停止した、伝説の女子高生演劇ユニット“羅針盤”。殺したのは若手女優のマリア。短編ホラー映画の主演女優としてロケ現場にきたマリアは、監督に“羅針盤”にいたことを指摘され動揺する。 相次いで起こる不可解な出来事。私が犯人だと知っている人間がいるーー?マリアの...
メンバーの死によって活動を停止した、伝説の女子高生演劇ユニット“羅針盤”。殺したのは若手女優のマリア。短編ホラー映画の主演女優としてロケ現場にきたマリアは、監督に“羅針盤”にいたことを指摘され動揺する。 相次いで起こる不可解な出来事。私が犯人だと知っている人間がいるーー?マリアの疑心はふくらむ。 四年前、何が起こり、誰が死んだのか。 “羅針盤”が誕生し活躍していく様子と、マリアが追い詰められていく様子が交互に書かれていて、誰が死ぬのか、誰が殺す(マリア)なのか、ドキドキハラハラしながら読みました。 誰が誰を殺してもおかしくないと思っていたけど、まさかの犯人の愕然。盲点だった…。 マリアの気持ちもわからないでもないし同情する部分もあるけど、あまりにも陰湿なやり方と身勝手な言い分には吐き気がした。 「ムーンウォーク」 おまけの瑠美とバタの出会い。 こんな風にいきなり馴れ馴れしくされたら、私ならちょっと引く…。バタは受け止め方が上手。
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4年前に少女達がたちあげた劇団「羅針盤」は ストリート演劇で次第に知名度をあげ、演劇コンテストにも出場する。 少女達は学校、家庭、妨害、演劇にとさまざまな悩みを抱えながらも、 仲間と自分の力を信じていた。 しかし1人の少女が転落死してしまう。 事故?自殺?・・・本当に? そして現代、映画ロケで地元へ戻った女優「舞利亜」に脅迫状が届く。 今、舞利亜は過去に殺されようとしていた・・・。 最後の謎解きは急にあっさりしてた。 アンフェアに感じる人もいるかも?
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最後迄読むと、予想外なオチではあるんです けど。 これはちょっとなー。 騙しが入って居る、というか。 そこで騙したらいけないんじゃないのかな、というか。 は?となってしまいました。 もうちょっとしっかりとした何かが欲しかったですね(´・ω・`)
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表紙を見て気になって購入。序盤は現在と4年前が交互で現在の私が誰かもわからない展開で面白かったが、途中からは少し尻すぼみ気味かな。犯人(私)も途中ででわかってしまった。また4人の現在の状況もちょっと強引かも。確かに映画化するには面白いかも。DVDは一度見てみようと思う。
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ゆるふわ演劇版けいおん!みたいな感じかと思いきや鬱展開、そんなアンバランスさが斬新さに思えるほどは洗練されていない感。文章は平易で妙な気どりがないのはよいけど平易すぎて深みや情緒がないので物足りず残念でした。
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誰が誰を殺したのかが最後の方までわからないという展開。 途中までは誰が誰を殺すのかを推理しながら楽しめる。
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主人公となる4人のそれぞれの心情、考え方が分かりやすく書かれていて物語にすっと入れました。私も演劇部に入っているからか多々共感できるところがありました。バタ・瑠美・蘭・かなめの何でも言い合えて、いつのまにかお互いの持つ傷や悩みを少しずつ癒していくのが心地良かったです。 現代と四年前が交互に書かれていましたが、分かりやすくすんなり読めました。かなめを殺した犯人や殺した理由が以外で驚きました…。
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劇団を立ち上げた少女たちの物語と4年後である現在が輻輳して事件が進展していく青春ミステリー。謎はイマイチ、意外性はもう一歩ほしいところ。設定なんかは悪くないけれど、少女たちが作り出す物語の空気感の描き方など、もうちょっとうまく描かれていればよかったのに。
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