もしあなたがプロ野球を創れと言われたら の商品レビュー

村山哲二【著】

2015/09/14

もしあなたがプロ野球を創れと言われたら…この書名に著者の大いなる自負が含まれていると思います。大いなる行動力と大いなる出逢いによって今まで無かったものをを創り上げていく、育て上げて行く。地域に物語を生んで行く、明日を描いていく。スポーツビジネスの教科書でもありますが、どこにでもいるようなサラリーマンの成長ストーリーとしても楽しめます。実際、終章近くで語られるMLBとの接触によって構想する日本野球の未来像を見つめる目線の高さは素晴らしいと思います。地域の問題を徹底的にリアルに見つめることで大きな問題も背負っていく。これ今、盛り上がっている「地方創生」論議の基本はここ？

2013/01/11

独立リーグにはあまり興味がなかったけど、こういう本を読むと応援したくなるね。NPBもいいかげん真剣に理念を確立して、みんなでちゃんと力を合わせて愛されるプロスポーツになっていかないとね。この本の最後で言われているようなことに、ほんとになっちゃうかもよ。

2012/12/16

なにもないところから独立リーグを創る。

安定したステータスから、そのチャレンジをして形にした経緯、登場人物、情熱が書かれた本。

その情熱に、あてられてしまった。

第7章に、非常に感銘を受けます。

2012/02/09

プロ野球・BCリーグ設立の過程を通じた男達の奮闘の日々。地方の小リーグでもいざ立ち上げるとなるとここまでクリアしなければならない課題があるのだなぁと、著者以下関係各者の頑張りには頭が下がります。
予算・財政・資金と、とにかくカネは徹底的にシビアに押さえつつ、地域への模範となる理想を追求し続けるのは大変な困難が予想されるが、今後各地域に独立リーグが次々立ち上がるモデルとして成功して欲しいと切に望む次第です。

2011/12/14

冒頭で2010年でリーグ&球団のうち半数以上が黒字化したとあって驚いた。いったいどうやって黒字化したのかを知りたかったのだが、立ち上げ時に経費節減の方向を敷いた以外には理由が書かれていなかった。地元に定着してスポンサーが増えたのか、宿やバスなどの提供が増えたのか、さらに給料を下げたのか、そこがわからなかったのが残念だ。

ただし、それ以外のところは非常に楽しめた。Amazonのレビューにもあるが、『もしドラ』独立リーグ版という感じで、立ち上げるだけで精一杯だったところから、地域のためのリーグである、とマーケティングの大目標を定めてからの快進撃ぶりの描き方は、読んでいてスカッとするくらい。

それだけに、繰り返しになるが黒字化の要因を明確にして欲しかった。

2011/08/16

電通の営業マンが独立リーグ設立、という嘘のようなホントの話が出来上がるまで・・・という点ではものすごい面白いです。

単純にその情熱、行動力にはただただ感心させられるばかりですし、ゼロからリーグを作り上げた、という意味では本当にすごい方たちだ尊敬します。

が、本の内容としては当事者の苦労話以外にはあまりないので、リーグ経営をビジネス的側面から深く知りたい（自分がそうでした）ということだと若干肩透かし感があると思います。