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モーツァルトのむくみ の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2016/12/01

読書録「モーツァルトのむくみ」3 著者 フィリップ・マコウィアク 訳 小林力 出版 中央公論新社 p37より引用 “ 無法行為や厚かましい無遠慮が、ふつう になった。人々は、運というものが富めるも のにも貧しきものにも、いかに速やかに訪れ るかを目の当たりにした。前者は突然死...

読書録「モーツァルトのむくみ」3 著者 フィリップ・マコウィアク 訳 小林力 出版 中央公論新社 p37より引用 “ 無法行為や厚かましい無遠慮が、ふつう になった。人々は、運というものが富めるも のにも貧しきものにも、いかに速やかに訪れ るかを目の当たりにした。前者は突然死んで、 後者は無一文状態から瞬時に他人の財産を手 に入れたのだ。そしてアテに市民は、手軽な 喜び、特に本能的な欲望を満足させるものに とりつかれるようになる。” 目次から抜粋引用 “カマキリのような人間  虫がわいた肉体  戦いに向かわせた声  音楽史における最大の悲劇  かすかに光る暗闇”  内科医である著者による、歴史上の人物の 中で、正体の分からない病気に罹って死んだ 人物の死因について考察する一冊。  エジプトのファラオから作曲家まで、現代 医学の知見を用いて考察されています。  上記の引用は、古代ギリシアのアテネを 襲った疫病について書かれた項での一節。 いつ死んでしまうか分からず、それに対抗す る方法も分からないとなると、人は自暴自棄 に陥ってしまうのは、古代も今も変わらない ようです。 現代でも新たな病気は生まれ続けていますが、 医学が発達したおかげで、何とかなるだろう と思いながら過ごせるのは、人の気持ちに とって随分違うものなのではないでしょうか。  元々は、医師の勉強会をまとめた物のよう なので、文章がかなり固めな印象を受けます。 この本を元に、もう少し柔らかめに書かれた 物があれば、より多くの人が楽しめる一冊が 出来上がるのではないかと思います。 ーーーーー

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2012/07/25

歴史書や伝記から死因を推理する本。原題の方がかっこいい("POSTMORTEM")。12人の有名人というけど、半分くらいは日本では馴染みのない人。邦題のモーツァルトの章は気合入ってるけど、結論はやや座りの悪い感じ。ベートーヴェンもあるけど、そこまでの新しい情報...

歴史書や伝記から死因を推理する本。原題の方がかっこいい("POSTMORTEM")。12人の有名人というけど、半分くらいは日本では馴染みのない人。邦題のモーツァルトの章は気合入ってるけど、結論はやや座りの悪い感じ。ベートーヴェンもあるけど、そこまでの新しい情報はなし。でも医学的な記述は素人さんにもわかりやすいので、スイスイ読めた。

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2012/05/15

歴史人物12人を、残された文献や資料から、現代医学の見地より解き明かした一冊。偉人たちが長期間苦しんだり、病に苛まれていたことに驚きました。いや伝記って、あっさりしてるから…。特にモーツアルトは映画アマデウスくらいしか印象になかったので、全身が浮腫んで悪臭が強かったということにび...

歴史人物12人を、残された文献や資料から、現代医学の見地より解き明かした一冊。偉人たちが長期間苦しんだり、病に苛まれていたことに驚きました。いや伝記って、あっさりしてるから…。特にモーツアルトは映画アマデウスくらいしか印象になかったので、全身が浮腫んで悪臭が強かったということにびっくりです。ナイチンゲールのPTSD(の可能性)やジャンヌダルクの精神疾患など、興味深い一冊でした。この中に、癌の臨床がなかったのは意外です。

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2012/02/19

感染症を専門とする大学教授が、歴史上の人物たち12人のカルテを作成。彼らを苦しめた疾病や死因の解明に挑む。 ツタンカーメンの父でネフェルティティを后に持つアメンホテプ4世、 アテネの政治家ペリクレス、 アレクサンダー大王、 幼児虐殺で有名なヘロデ大王、 第四代ローマ皇帝クラウディ...

感染症を専門とする大学教授が、歴史上の人物たち12人のカルテを作成。彼らを苦しめた疾病や死因の解明に挑む。 ツタンカーメンの父でネフェルティティを后に持つアメンホテプ4世、 アテネの政治家ペリクレス、 アレクサンダー大王、 幼児虐殺で有名なヘロデ大王、 第四代ローマ皇帝クラウディウス、 ジャンヌダルクのお告げについて、 コロンブスの関節炎、 モーツァルトは殺されたか、病死か、 ベートーヴェンの聴力消失と鉛の因果関係、 エドガー・アラン・ポーとアルコール、 ナイチンゲールのPTSD、 ワシントンの高血圧。 12人いずれの人物も歴史的背景や可能な限りの文献などから詳細な考察がされており、死因だけでなく、持病にもスポットを当てる。 読み応えはたっぷり。しかし、どの人物も章のはじめに誰をとりあげているかを明かさない。読者に推理をさせる意図があるのだろうが、最初からopenにして貰ったほうが読みやすい。医学的な読み物としても十分価値があるので、構成に関しては考慮の余地を感じた。

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2011/08/28

古代から現代までの歴史上12人の死因を残された資料から読み解こうというのが本書。アレキサンダー大王、ベートーヴェン、コロンブス、ナイチンゲール…医者からみた人物観察は伝記とは違った角度となっており、それが意外と普通の病気が死因と推測されています。ただ死因を確定はしてませんのでその...

古代から現代までの歴史上12人の死因を残された資料から読み解こうというのが本書。アレキサンダー大王、ベートーヴェン、コロンブス、ナイチンゲール…医者からみた人物観察は伝記とは違った角度となっており、それが意外と普通の病気が死因と推測されています。ただ死因を確定はしてませんのでそのあたりをもとめる人は注意が必要でしょうか。個人的に斬新な切り口の良書でした。

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2011/06/22

 歴史人物12人を検死する、ということでモーツァルト、アレクサンドロス大王、コロンブス、ナイチンゲールなどの死因が考察されています。個人的になじみ深い人物もいて、内容はけっこう専門的ながらも飽きずに読むことができました。今の時代だったら容易に治療できる病でも、その時代では不治だっ...

 歴史人物12人を検死する、ということでモーツァルト、アレクサンドロス大王、コロンブス、ナイチンゲールなどの死因が考察されています。個人的になじみ深い人物もいて、内容はけっこう専門的ながらも飽きずに読むことができました。今の時代だったら容易に治療できる病でも、その時代では不治だったんだなぁと思うと、医学の進歩と少しの物悲しさを感じられる。その人物の人生を病という観点から垣間見える感じもして、また違ったアプローチで面白かった。

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